
5D Imaging Solutionは、CTによる骨・歯根の3Dデータ、口腔内カメラで取得した歯の立体写真、さらにフェイススキャンを使用した顔面の立体写真データの3者を統合することで、従来では困難だった多次元的な診断を実現可能にしました。
2025年ケルンDENTALショーで公開されていましたが、内容の詳細はよく伝わっていませんでした。RAYジャパンも把握していませんでした。
今回のソウル研修では、韓国人現地インストラクタースタッフによるレクチャーで詳細について理解できました。
この3者ののデータ統合により、歯科医師は骨の形状や神経・血管の位置、歯の微細構造、咀嚼機能や審美的要素まで、一元化された画面から総合的に患者さんの状態を把握できます。
そこに、AI解析を組み合わせることで、各データ間の相関を自動的に組み合わせて表示・評価し可能になります。
その結果、インプラントや矯正治療、根管治療の治療計画に反映されます。
また、顔面の立体情報にCTの骨データ、歯の立体情報を統合することで、審美治療や咬合調整の精度が異次元に向上させることが可能になり、患者への説明も直感的に行えます。
これにより、診断の精度と治療の安全性、再現性が飛躍的に高まり、スタッフ間でも理解、共有が容易になります。
さらに、患者データを一元管理することで、治療履歴の追跡や教育・研修への活用も容易になり、医院全体の診療品質と経営効率を同時に向上させることが可能です。
ハートフル歯科医院のように、研修施設として活動をするのであれば必須の設備となります。
未来の診断機器と断言します。
5D Imagingシステムは、単なる画像取得装置にとどまらず、診療全体をざんしんに革新する統合型診断システムへと参加していました。
全ては患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義