午前のベーシックセミナーに続き、午後は臨床応用をテーマにしたアドバンスセミナーが行われました。
内容は、サイナスが近接している上顎の症例や、抜歯即時埋入、さらにはFO4の症例など、より難易度の高いケースをどのように安全かつ確実に行うかというもの。
「こんなケースでもバイコンなら対応できる」という実際的な症例を通して、理論と応用のつながりを学ぶことができました。
印象的だったのは、初期固定に依存しないバイコンの特性を活かした抜歯即時埋入。
他のシステムでは難しいとされる症例でも、ロッキングテーパー構造と骨との親和性により、より幅広い臨床応用が可能である点が強調されていました。
特に、上顎洞が近いケースでは「サイナスリフトアバットメント」を使用し、サージカルガイドやオステオトームを併用することで、骨の厚みが限られていても安全に埋入できるという実例が紹介されました。
また、抜歯即時埋入を行う際の具体的な手順や注意点についても非常に実践的な内容でした。
たとえば、
• 上顎では3分割、下顎では2〜4分割で抜歯を行い、頬骨を壊さないよう配慮すること
• 不良肉芽は必ず除去し、必要に応じて複数の器具を使い分けること
など、翌日から臨床に応用できるような具体的アドバイスが多くありました。
午後の講義を通して、バイコンが持つ「神経麻痺のリスクを減らしながら、骨を守り、むしろ獲得していく」という特徴を、より臨床的な視点で実感することができました。
講義終了後には、受講修了証が当院の理事長から授与されました。

来月には、今回の内容をさらに発展させたガイデッドサージェリーセミナーが予定されており、より精密な手術計画や難症例への応用について学べるとのこと。
今回得た知識をしっかり整理し、次のステップにつなげていきたいと思います。