開業前は、CTスキャンは、歯科医院の標準的な医療機器とは言われていなかった。
15年を過ぎると、標準的な医療機器と言えるだろう。20%近く普及している。
それでも20%でしかないが。

親知らずの抜歯を、昔は二次元レントゲンを見ながら抜いた。「下顎の大きな神経に近いなぁ〜。」と心で叫んでも、そのまま治療は進んでいく。
調べようがないからだ。
抜歯のアクシデントで、麻痺が起こる。
それは、患者さんの生え方が悪いと言われる時代でした。今は、診断が甘いと言われます。

麻酔の針で、神経損傷などの一定確率で、避けられないアクシデントもある。
麻酔をしない抜歯など拷問だから。
針のない麻酔も不可能。
針を盲目的に刺すので、一定の確率でアクシデントは、起こりうる
(技術の差ではなく。)

しかし、横たわる親知らずと下顎の神経の位置関係は、CTスキャンを見るとハッキリと診断が可能である。

この様に診断をしています。

神経と親知らずが、近い時は、二回に分けて抜歯をする方法がある
35才以下の方は、歯に動く力が残っています。
前半分抜いて、半年くらいすると歯が、前に移動して安全に抜ける位置に移動します。

過去のブログに親知らずの抜歯二回法という記述があるの見て欲しい。

親知らずの抜歯を素早くする分割テクニック  親知らずシリーズその3

親知らずの抜歯をする時は、必ずCTを取るべきだと思う。それが今の医療水準だから。
正しい診断が良い治療の近道だから。

設備が医療の質を決める時代だから。
診断材料がなければ、治療は進まない。

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科