インプラント周囲の角化歯肉を作ることが大切である!という講義を4/26に行いました。

それからGWを挟んで2週間が経過しました。

一緒に働くメンバーにもう一度知ってもらいたくて、ブログでも話題にしていこうと思います。

 

この方は、半年前に破折で歯を失うことになりました。

CTを見ると頬側の骨がドンと溶けてなくなっていました。

そう言う場合、骨がないためにインプラントが骨のある深い位置に埋入することになります。

結果歯が長くなります。

また、骨移植などして垂直的に骨造成をすることで少しでも隣の歯と同じ長さにしたいと考えます。

その上でインプラン周囲の歯肉の状態を整えます。

緑線が、角化歯肉の位置です。

隣の歯と比較しても遜色ない位置で、幅もそこそこに仕上げることができました。

しかし、厚みがなく若干窪みがあることで,天然歯とは違って見えます。

更に歯科技工士さんが歯肉のはい上りを期待して、レスカウンターのセラミックに仕上げてくれています。

半年単位になりますが少し歯肉がはい上がり、見えているセラミックが小さくなればより審美性が向上します。

そんな小さか仕掛けも施して完了としました。

患者さんには「まぁまぁの仕上がりがゴールです。もっとキレイにするなら歯肉移植が必要で時間とお金がもう少し必要です。」と術前説明しておきました。

鏡で見た時に「充分キレイです。」と言ってもらえましたが。

これ以上インプラントで審美を求めるなら、口蓋粘膜の移植しかないかなぁと思います。

そこまでは求められていないという事で、今回はここで終了としました。

 

ここから外科処置をして通院となると大変ですよね。

1 インプラントは、骨のないところには出来ません。骨がなければ骨造成が必要です。→インプラントに骨移植はつきもの
2 周囲の角化歯肉がないと、インプラント周囲炎になりやすいです。→インプラント周囲炎になりにくい環境を求める
3 審美に関してはある程度限界がありますが、口蓋粘膜を移植すると更に良い形に変化します。→審美性の向上

この3点にこだわり、ゴール設定をしています。

3点が揃うと理想的になります。

しかし費用と時間、外科の回数を考えると1.2だけで終わらせることもあります。

インプラントは、失った歯の機能と審美の両面を改善してくれます。

時に100点を目指さない時があっても良いのかもしれません。

インプラントは失った噛む機能を,回復することがメインと僕的には捉えています。

噛めなくて困っている人、将来に亘って美味しく食事をしたい人を主に対象にしています。

今回は口外粘膜移植は行いませんでしたが、社会における審美性の要求も強まっています。

口外粘膜の移植も含めて患者さんと、治療計画を立てていきます。

全ては、患者さんとメンバーの未来のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科