研修先の区分について知ろう! 「大学病院or一般開業医」
こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。
今回は研修先の種類について整理していきましょう。
全国で合計約2000人の研修医は、それぞれどんな研修先を選んでいるのでしょうか。
大まかに分類すると、大学病院と開業医になります。それに加えて口腔外科に進む方もいます。
厚生労働省の発表している臨床研修修了者アンケートによるとその割合は、
大学病院→約70%
口腔外科→約15%
開業医 →約6%
となります。
(引用:厚生労働省 令和2年度 臨床研修修了者アンケート)
口腔外科に進みたいと考えている人はこのブログを読んでいないと思いますので、ここでは大学病院と開業医について比較したいと思います。
まず大学病院です。
良い点は募集枠が多いためマッチする確率は比較的高いことです。それに加えて研修同期も多く作ることができます。
特にこだわりがない方は、ご自身の出身大学で研修を受けることが多いです。
ただ、給料が低いという問題点もあります。
大学病院をお勧めしたいのは、研修後に大学院に進みたい方です。大学病院にいることで情報を収集しやすいため、スムーズに進学できます。
大多数の人が大学病院での研修を行なっており、実際私の大学時代の同期もその道を進む人が多かったです。
次に開業医についてです。
一般開業医はそもそも研修指定施設となっている施設数が少なく、募集枠も少ないです。1施設ごとの定員は1人や2人のことがほとんどですが、10人ほど募集している一般開業医もあります。
研修内容については、何を学べるか、どのくらい手を動かせるか、などは施設ごとに特徴があります。
給料については大学病院よりも高いことが多いです。
より早く臨床の現場を経験したい人におすすめです。
大学に在学していると、開業医はどんな場所なのか想像しにくいかと思いますが、研修医を終えたら多くの方が勤務医になると思います。
私自身にも、大学病院で研修する選択肢はありました。
しかし、すでに6年間も大学に在学しており、ある程度どんなことをやっているのか想像できたこと、
もし大学院に進むとしても、一度外の世界を見てから決めたいと思ったため、
開業医で研修することに決めました。