歯科医師臨床研修「電動麻酔機で、痛くない麻酔」
こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。
本日は、ハートフルの掲げている「痛くない、削らない、抜かない」のキーワードの1つ「痛くない」を担っている、麻酔について紹介します。
「研修医のはじめの仕事は、麻酔とレントゲンです。」痛みのない麻酔は、歯科治療のイロハのイ。痛みのコントロールを初めに習います!
歯医者さんが嫌がられるのはイタイからです。よって、イタくない治療をすることが求められます。
歯科治療を行なっていると、1日に10回以上麻酔を行う機会はあります。麻酔を丁寧に行うことは歯科医師の第一歩なのではないかと思います。
私も昨年理事長から、なぜ電動麻酔機を使うのか朝勉強で説明されました。
それから、患者さんに痛い思いをさせないように日々考えながら処置を行うようになりました。
ハートフル歯科で浸潤麻酔を行う時は、必ず電動麻酔機を使用しています。
電動麻酔機を使う理由は大きく2つあります。
1つめは、注入スピードを指定することができるからです。
低速で薬液を入れていくことで、麻酔時の患者さんの痛みを軽減できます。
手動の浸潤麻酔では注入速度にムラができますし、低速で長時間プランジャーを押し続けるのは手の疲れにもつながります。
2つめは、歯根膜注射が可能なことです。
治療時の痛みを抑えるためには歯根膜注射が有効です。特に大臼歯です。
歯根膜注射を行うことで、早く、しっかりとした麻酔を効かせられます。
これを手動でやろうとするとかなりの圧がかかりますので、なかなかできません。
以上の2点をしっかりと理解して、診療で用いています。
研修医の先生が行う処置として、最初は麻酔を打つことから始めますので、早くに習得できます。
また、痛くない麻酔には、針の刺入部にもコツがあります。
打ち方について、理事長に教わった内容を昼休みの時間を使って若手で確認しました。
教わるだけでなく、その内容を復習してアウトプットしていくことで知識の定着になります。
下顎智歯の抜歯時には下顎孔伝達麻酔を行います。
浸潤麻酔ができるようになれば、次は伝達麻酔の修得です!