こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。

先日、CAD/CAM特別研修の様子をお伝えしました。
そこで勉強したことを踏まえ、ハートフルの研修医は、研修医期間中に最低1症例のセラミック治療を経験します。
その症例については、年度の最後に行われる研修終了報告会で、症例発表を行うことができます。

私は年が明けた頃くらいに、自分の弟をクリニックに呼んで、治療をしました。
本日は、その様子についてお伝えします。

1、初診対応
通常通りカウンセリングやC検、P検をとります。
レントゲン撮影を行い、口腔内の状況を把握します。
主訴はメタルをセラミックに変えたいとのことです。

2、治療計画
今回治療するのは右下第一大臼歯です。メタルアンレーが装着されていました。
失活歯であり、歯質破折のリスクを考えてセラミッククラウンでの補綴の計画を立てました。
その他、必要な齲蝕治療、歯周治療も行います。

3、治療当日
セラミックは即日治療を行いますので、形成、印象、セットを1日で行います。
口腔内スキャナーで印象採得を行っている様子です。



印象採得したものをコンピューター上でデザインします。

セラミックブロックをミリング機にセットして、ミリング開始です。

無事にセットすることができました。

4、予後確認
セットしたクラウンについて、咬合状態の確認のために再度来院してもらいました。
噛み合わせが高い気がするとの訴えがありましたので、咬合調整を行いました。
その後、問題なく使えているとのことです。
治療が終わった現在も、クリーニングで来院してもらっています。

以上が、研修医期間に行うセラミック症例の流れとなります。
時間はかかりましたが、実際にハートフルで行っている1day cerec treatmentと同じ流れで治療を行います。

自由診療であるセラミック治療について、時間をかけて向き合うことができました。
ハートフル歯科研修の特徴となっています。
研修予定のみなさんもやることになりますので、楽しみにしておいてください。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科