こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。

先日、ドクターと技工士さんでセラミックのノブ取り、研磨実習を行いました。
CADで作るセラミックは、ブロックから削り出されます。
その際、修復物のどこかにノブがついた状態で削り出されます。

クラウンタイプだと頬側に、インレータイプだとコンタクトにノブができます。
ノブがついたままセットはできませんので、ノブを削除し、その面を研磨する必要があります。

1day cerec treatment では技工士さんが行ってくれている作業ですが、それを実習として行いました。
事前にセラミック形成をした模型を用意し、技工士さんにお願いしてミリングまで済んだ状態で実習スタートです。
まだ補綴物は模型に入りません。



1.荒研磨
微粒子のダイヤモンドインスツルメントで大まかにノブを取ります。
微小なひび割れが発生するので、セラミックは金属器具で調整しません。
回転数には気をつけなければいけません
必要以上の回転数、圧で研磨すると、熱が発生し、セラミックが割れてしまいます。
この段階ではまだ模型に入りません。

2.中研磨
ダイヤモンド仕上げバーで宙研磨を行います。
隣在歯の傾斜も考慮して、研磨していきます。
この工程で模型に入るようになります。

3.研磨
研磨ブラシとダイヤモンド研磨ペーストを使用して最終研磨を行います。
もちろんコンタクトはスカスカではダメです。
微妙な調整力が必要です。
しっかりと模型に入れることができました。


回転数や圧のかけ方など、技工士さんにマンツーマンで教えていただきました。

今回の実習では模型がありましたが、臨床では模型なしでコンタクト調整をしてくださることがほとんどです。
普段、コンタクトが合わないことはほとんどなく、ハートフルの技工士さん方の技術の高さを実感しました。

ノブ取り、研磨はチェアサイドで行う可能性もあります。
その際には5分かかっていたら遅いと言われました。
今後練習していければと思います。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科