こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。

南口院に最近導入されたiTeroですが、数回使用しました。
今日は、使ってみての感想などを伝えたいと思います。

当院では他に口腔内スキャナーとしてプライムスキャン、トロフィーを使っています。
それとの比較をしていけたらと思います。

まず大前提として、iTeroはインビザラインの矯正に使うことができます。
治療後のシミュレーションができるなど、他のスキャナーにはない機能があります。

今現在は、1 day cerec treatment用の補綴物制作のために使用しています。
なので、補綴モードのみでの比較をしていきます。

●iTeroの良いところ
・支台歯形成スキャンモードがあり、より精密な印象の撮影ができる
写真のように、歯牙のテクスチャーまでわかります。

・読み取りがスムーズ
・再撮影の際、口腔内のどのポイントからでも撮影ができる(他のスキャナーで再撮影をする際、今まで読み込んだ歯牙のどこかにポイントを合わせてかでないと撮影できません。)
本体が小さく、ユニット間の移動がしやすい
・ヘッドがゴム製のカバーで覆われているので、患者さんに苦痛を与えない
・撮影不足のポイントが、視覚的にわかりやすく表示される

●iTeroの使いにくいところ
・ヘッドが大きくて重いため、長時間の撮影は疲れる
・ヘッドに角度がついているため、慣れが必要(大臼歯の遠心面など、苦戦しています。)

・焦点深度が浅いため、窩洞の深い箇所の撮影に時間がかかる

まだ数回のみ使用しての印象ですが、以上のような違いがあります。
もちろんまだiTeroに慣れていないからですが、撮影にかかる時間で言うと、これまでよく使っていたプライムスキャンの方が短く済んでいます。

このように、いろんなメーカーの機種を使って比較できることもハートフル歯科の良いところかと思います。
先日も診療中に患者さんからセレック治療の希望が入り、その際別のユニットでプライムスキャンが使用中でしたが、すぐにiTeroを用意してもらい撮影することができました。
iTeroには他のスキャナーにはない機能が備わっていますので、そういった機能も含めて今後も使っていきます!

医療法人社団徹心会ハートフル歯科