痛くない噛める入れ歯について その③(コピー義歯=デンチャーを作る)
コピー義歯を作ってみよう!
なぜコピーデンチャーを使った臨床なのかは、過去のYouTubeに載っているので見て欲しい。https://www.youtube.com/watch?v=jiao8nSK7Dg
ここでは、コピーデンチャーの作る意味について考察する。
コピーデンチャーを作る時には、まずコピーする入れ歯の問題点についてヒアリングする。
・痛いのか?
・外れるのか?
・噛まないのか?
・その複合型なのか?
「痛くない入れ歯」の特徴は、「痛くなく、噛めて、外れない」からだ!
入れ歯ほど患者の評価がわかりやすい話はない。
入れた瞬間に噛めそう?噛めなさそう?が、分かるらしい。
大体高齢者は、入れ歯のベテランさんである。
何度も入れたことがある故に、第一印象で伝わるものがある。
そこで、問題点の抽出が終わったら、
・痛いなら→痛くない入れ歯を作ろう
・外れるなら→外れない入れ歯を作ろう
・噛めないなら→噛める入れ歯を作ろう
と言えば安心してもらえる。
まずは、問題のある部分を解決していく。
今使っている入れ歯を修正してもっと痛くなると困るので、まずはコピーする。
そのコピーデンチャーの辺縁や噛み合わせ、噛み合わせの高さなどを調整して問題点の改善を探り、解決できそうな糸口を提案する。
時には、、仮入れ歯として使うこともできる
そうすると患者さんは安心する。
(この方は、10年前にハートフル歯科医院で作った入れ歯を使用していて、人工歯がすり減ったので、新しい入れ歯を新調して欲しいと依頼された。痛みはない。すり減った噛み合わせを補強して、2mm噛み合わせを上げた。)
そして、歯科医院との信頼関係を構築したのちに、改造コピーデンチャーを模して、新しい入れ歯を作っていく。
これが、僕の考えるコピーデンチャーの使い方である。
コピーデンチャーが、優秀でかつ論理的な製作方法につながる意味だ。
コピーデンチャーの必要性について、理解してもらえたと思う。
全ては、患者さんの笑顔の為に・・・
下田孝義