痛くない、噛める入れ歯 その⑩(ラボスキャナーを使ったコピーデンチャー)
入れ歯ブログも第10回となりました。
前に進んでいる感じがします。
口腔内スキャナーで撮影するのは、少しテクニックがいると言うことで時間がかかる事が分かってきました。
もっと早くできる方法を考えないといけないなぁと、技工室のスキャナーを使用する方法を試してみました。
ラボスキャナーの場合は、このような入れ歯の固定器具があるそうです。
これだと裏と表がハッキリと認識出来るということになります。
入れ歯は固定され、認識しやすいスプレーを振りかけられています。
この状態でカメラによって撮影されます。
固定がしっかりしているから入れ歯の厚みまでしっかり認識されます。
若干スプレーのかかった糸まで認識されていますが、研磨する際にはきれいに消えていくでしょう。
より簡便な方法でコピー義歯が作れることが大切です。
繰り返しやる事で、学びにつながっていきます。
恩師の村岡秀明先生からなら教えに
「全ては、患者さんが教えてれる。」
があります。
入れ歯は、
・噛める噛まない
・痛い痛くない
・外れる外れない
評価も、簡単です。
コピーデンチャーを利用する入れ歯は、途中段階で「噛める、痛くない、外れない!」が分かります。
それは、ある程度強度のある3Dプリンターで作られた、仮入れ歯の試着が可能だからです。
汚れがつきやすく、長期使用には向きませんが短期なら使えます。
入れ歯の試着過程が変わる事。
従来の作り方とデジタルデンチャーとの大きな違いです。
今後は、コピーデンチャーを使った実際の臨床に取り掛かりましょう!
全ては患者さんの笑顔の為に・・・
下田孝義