痛くない・噛める入れ歯 完成義歯時の問題点 その㉑
従来の完成義歯は、人工歯の配列位置けでなく、よく研磨された義歯表面が頬粘膜、舌の感覚 、辺縁の大きさ=床下粘膜の設置面積、義歯の吸着による義歯への安心感など感覚が異なります。
よって、急に顎の位置が変わってしまう事があります。
それを「下顎の蘇り現象」と呼ぶ人がいます。
奥歯で噛んだ際に痛い入れ歯を使っていると、自然と前噛みになっていき、下顎は前方位となってしまいます。
何年もかけて変化してきた前がみが急に変わってしまう事があります。
逆に前がみになり、すり減った入れ歯を使っていると、噛み合わせも下がり、口角や口唇にしわの多い老人様顔貌となってしまいます。
入れ歯の不具合が原因で、老けてみえてしまう為、残念な結果と言えるでしょう!
噛み合わせとは、噛める噛めないだけでなく、顔立ちも変化させてしまうのです。
コピー義歯を使い、前がみを改善できれば、前歯の位置も含めて口唇・口角のシワを少し改善するなどできます。
入れ歯による、「若返り」が可能と言えます!
完成義歯を入れたら「はい終わり」といきたいところですが、急に噛み合わせが変わったり、顎が痩せて、どうしても下顎が安定しない場合もあります。
その場合は、インプラント2本で、IOD インプラント義歯。
インプラント4本でFO4 インプラント義歯を作る事が可能です。
インプラントの本数が増えると歯の大きさが小さくなり違和感が減ってきます。
金額もその分高くなります。
完成義歯は、入れ歯作りの終わりで調整の始まりです。
従来のアナログ義歯は、変形を調整する作業をします。
デジタル義歯の場合は、変形がほぼないので、調整量が減る事になります。
デジタル義歯は、治療の各ステップをより確実にチェックしていきます。
全ては、患者さんの笑顔ために・・・
下田孝義