歯科医師臨床研修「NiTiファイル院内説明会」
こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。
本日は、根管治療に用いるファイルについてのブログです。
ハートフル歯科ではステンレススチールファイルと、ニッケルチタンファイルの両方を用いて治療しています。
今年度の保険点数の改定のタイミングで、ニッケルチタンファイルを使用した根管治療に、点数が加算されることになりました。
今後、ニッケルチタンの需要が高まってくることも考え、ハートフル歯科でもより良いファイルを模索している段階です。
みなさん大学でも習う通り、ニッケルチタンファイルは根管追従性が高いため、根管壁の過剰切削を防ぐことができます。
その結果、歯根破折が防止され、歯を残すことが可能です。
ストリップパーフォレーションの予防にもなります。
ハートフル歯科の「抜かない」コンセプト通りの治療が可能です。
エンド用モーターに関しては、昨年の2月にデンタルショーにてデモ機を見てきました。
実際に院内のドクターで共有したかったため、理事長に許可をいただき、モリタさんとヨシダさんにハートフル歯科まで来ていただき、説明会を開催してもらいました。
エンド用モーターとファイルの説明を聞いた後、プラスチック模型を用いて使用感を確かめました。
湾曲根幹でもファイルがしなやかに曲がり、根尖まできれいに拡大している様子がわかりました。
ファイルが破折しないように、過剰なトルクがかかった際には自動で停止するモードなども実際に体験できました。
ニッケルチタンファイルには上記のメリットがある反面、破折のリスクが伴うものです。
今回の説明会で各メーカーさんの、破折に対する予防策などを聞くことができました。
昔よりも材質など、進歩しているようです。
院内でも、1本の使用回数を制限するなど、ファイルの破棄するタイミングの共通ルールを作らなければいけません。
「設備」はハートフルの強みです。今後ドクター間で話し合い、より良い治療が実践できるようにしていくつもりです!