技工士学校説明会
神奈川県にある技工士専門学校の就職説明会に参加させて頂きました。
初めて参加する専門学校説明会だったので、
緊張しつつどんな学生さんがいるのか心配しながら行きました。
2学年で、40名の学生さんがいるそうです。全国的に多くの技工士専門学校が、
閉校しているなか20名もの学生さんを社会に送り出して下さることに
大変感謝しながらご挨拶をさせて頂きました。
ぼくは、
1.CADCAMを中心とした歯科技工に変わるんだよ!
2.値段勝負の技工士さんは、ダメだよ。中国人技工士に勝てないよ!
3.人口動態、歯科疾患実態調査を中心とした未来予想は、みんなの味方だよ。
という3点に絞って話をしました。
1:どこの技工所さんもCADCAM(パソコンでセラミックの歯を作る技術)を謳っていましたが、
専門技工士とは書かれていませんでした。
技工所の多くの仕事は、まだまだ 銀歯です。
だから、なかなか専任にはなれません。先輩がいるからです。
そう話しました。うちは、そもそもCADCAM技工しかないんだよ。と。
また、アメリカでは学生教育からセレックが入っているから、CADCAM技工は一般化しているだよ。
更に、現在の勉強とCADCAMのつながりなども話しました。
2:値段勝負の技工なら中国人技工士には勝てません。
そもそも、現在の日本歯科技工の何割かは海外で塑造な金属を使われ出来ていることを
皆さんは、ご存知ですか?
歯科医院で一般に行われている銀歯の何割かは、確実に中国製です。
なぜ、そんなものを!
単純に安いからです。
皆さんが通われている歯科医院でも、聞いてみてください。
実は、なんて聞こえてくるかもしれません。
人件費の安い国で、労働集約型の生産物が作られるのは、
よく知られています。アパレルにも中国製や、ベトナム製がありますよね。
銀歯もそうなんです。
価値の高い仕事を覚えなさい!と話しました。
3:これからも高齢化が続きます。
しかし、20年後の2035年には80才で20本の歯がある8020運動は、達成すると言われています。
歯が存在するのです。
そんな未来が待っているのに、総入れ歯を学んでも将来はないんじゃないのかと話しました。
逆張りとかいう言葉もありますが、
今更桶屋や、傘張り職人にならないのと同じように廃れていくと思います。
などと話しました。
未来ある20才前後の技工士学校学生さんに
夢と希望を持って貰いたいと思って学校説明会を終えました。
多くの技工所で昼夜を問わず働く労働環境の中、頑張っている歯科技工士さんに
歯科界は、支えられています。
若い力の芽を摘むことなく、元気に社会で活躍して欲しいなぁと思い学校を後にしました。
若い技工士学校の学生さんの為に・・・