痛くない・噛める入れ歯 その⑨ (既存の義歯をコピー/スキャンをする)
入れ歯やロウ義歯をスキャンして、入れ歯を作る事がデジタルデンチャーの肝だと言えます。
コピーデンチャーを基軸として、印象や噛み合わせを取得、確認作業をしていきます。
コピーデンチャーは、3Dプリンターで出力します。
コピーデンチャーは、旧義歯、途中の試適用の義歯、使うことのできる仮義歯として「痛くない・噛める義歯」を作る上の順調な途中経過を探る試着のような工程です。
①3Dプリンター:コンピューター上で作られる、仮想空間の入れ歯を現実のものにする。
②スキャン:現実の入れ歯をコンピューターに取り込むスキャン過程
これが両輪です。
(3Dプリンターは、別の機会にお話しします。)
では、コンピューターに取り組む際の工夫についてお話しします。
入れ歯をスキャンするは難しいです。
歯のある部分は、凸凹がはっきりしていますから、すぐに認識します。
しかし、つるっとしていて薄い上顎部分は、2mmしかない為、穴が空いてき、このようになってしまいます。
そこで「ひと工夫!」
白いプラスチックで突起をつけます。
光で硬化します。
このような突起を裏表につけて、撮影の続きをします。
初めは、誤認識しますが
撮り続けると、徐々に正しく認識します。
ブレていた点上の突起が、ハッキリとしています。
実際の突起が、7個。画像でも7個。数があいました。ほっ。
こうやって、肝になるコピーデンチャーは、認識されます。
これは、治療用のスキャナーを使用した入れ歯のコピーの取り方です。
技工室用では、別のやり方をします!
次回のブログでお話しします。
全ては、患者さんの笑顔の為に・・・・
下田孝義