人工歯(白)と床(ピンク)部は完全重合体なので、接着させることが難しいですが、イボボンドで接着可能で可能となりました。

合時(プラスチックの硬化時)に人工歯が移動し、問題点の改善される
この製作過程において、人工歯を1個ずつ田植えをするようには作りません。
 
パソコンで製作されたデータを元に、白い部分は一塊として作られます。
 
だから、1個ずつの位置がずれる事はありません。
 
トラクターで田植えをすることを想像してください。
 
キレイに整列しながら、田植えは行われます。
 
機械化、デジタル化とはそういうものです。
 
 
 
 
 
この製作法では、白とピンクを別々に削り出して接着します。
 
結果的に、手で行うと接着工程で浮くという現象が発生するのでこの後補正します。
 
 
 
2回目のミリング(ダブルミリング)を行います。 
 
 
「人工歯と床」の接着後の浮いた状態を、ダブルミリングで補正することが可能です。  (接着エラーの修正)
 
ダブルミリング後の義歯は、等高線はなくなりスムーズな面が出ています。
 
デザイン通りの粘膜面、噛み合わせで出来上がっています。
 
プラスチックの変形との戦いには、コンピューターテクノロジーの力で乗り越えた瞬間です。
 
この後の詳細の研磨は歯科技工士にお任せして、歯科医師は、装着後に調整をしていきます。
 
変形のないデジタル義歯の完成です。(ゼロではありませんが)
 
 
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
 
下田孝義
医療法人社団徹心会ハートフル歯科