入れ歯は、歯肉の上に浮いています。

ぷかぷかと。

噛むと上下左右に動き出します。

入れ歯を適切な大きさで作り、動きをコントロールする噛み合わせを与え、調整する、これが醍醐味です!

インプラントと違って固定されません。

どこか不安定なものです。

歯肉の上にあるのですが固定されわけもなく、天然歯とは異なり「不安定」な中で食事を噛めるようにしていきます。

サーフボードの上で立つようなイメージが正解です。

それには、適切な器具(入れ歯)と波(入れ歯の挙動)を感じるテクニックも必要です。

サーフボードが入れ歯ということになりますね。

サーフボードは全身で波を感じます。

入れ歯は指先で感じていきます。

本人じゃないので、粘膜や舌の情報は受け取りにくいものです。

そこで、上顎の入れ歯では、犬歯あたりに左手の親指と人差し指をあてがい、入れ歯の揺れを感じます。

噛むと左右に揺れたり、上下したりします。

それを察知するセンサーとして活用します。

右手を使用した下顎の動かし方は、ChinPoint法です。

過去のプログでも紹介をしました。

入れ歯の挙動を感じながら、調整は行われます。

よく吸着する入れ歯とは、カチカチ噛んだ後、前歯を掴んで引き下げようとしても外れない入れ歯です。

よく吸着すると、入れ歯と一緒に頭まで動いちゃうこともあります。^_^

そんな入れ歯作りを毎回目指しています!

全ては、患者さんの笑顔の為に・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科