破折歯を救う！「接着治療」
歯を抜くな！を出版して、半年が経過しました。
そんなに売れているわけでもないが、反響はあります。
歯を残したい！という希望を持って来院される方が来るようになりました。
多くは、都内の方ですが、時々 隣接県からも来院されます。
この方は、20代女性神奈川県川崎市から、来院されました。
右上4番の破折です。
近所の歯科医院では、抜歯を宣告されたそうです。
抜歯=死刑 みたいなもんですよね！
ショックを受けて、なんとかして欲しいと三鷹まで通ってくれています。
9月に初診でいらっしゃり、診療相談から接着治療を経て、今日本歯を装着しました。
よーく見ると破折線があります。
しかし、歯肉はピンク色で健康そのもの。
口腔外接着法を行ったので、一旦抜歯して、接着したのち口腔内に戻しています。
抜歯→接着→再植
の流れとなります。
3ヶ月の間、再生着を待ち。
打診や動揺がないことを確認したのち、歯を作ります。
今回は、若年者の上、遠方から来院されている方だったので、「仮歯で様子を見て本歯」の流れを飛ばして、すぐに本歯にしました。
期待に応えられて良かったと胸を撫で下ろしました。
最近、遠方からの来院者が、少し増えた気がします。
その場合は、カルテに緑シールが貼っています。
なぜなら、なるべく通院回数が減るように対応したいからです。
接着治療や再植など、聞きなれない言葉ですが、こうやって発信していくことで、破折歯を救ってくれる歯科医院が増えてくれることを願っています。
そのためには、このサイトを読んだ患者さんが近所の歯科医院に行った時に、接着治療は出来ないですか？と聞くことです。
全国でそういった患者さんが増えたなら、歯科医院側もそういった治療に柔軟に対応してくれるようになるはずです。
全ては、患者さんとメンバーの笑顔のために・・・
下田孝義
