歯髄保存療法に使用する材料の講義
この日は午前中に僕のバイコンインプラントセミナーを行い、ランチを挟んで夕方から、上松先生のMTAセメントの紹介とVPT(歯髄保存療法)のセミナーの動画撮影の聴衆として参加をしました。
久しぶりに参加したヨシダのセミナー撮影用の部屋は、ガラス張りでグリーンバック、音響もしっかり備えた講演録画専用のお部屋がありました。
元は、CAD/CAMの機械が置いてありましたが今はどちらへ?と思いました。
今回の上松先生の講義は、MTAバイオセラミックという、材料の講義と一般的に知られていない、歯髄保存療法の治療に関するものでした。
歯髄保存療法とは、虫歯が深くまで進行して、痛くないけど神経を取りましょう。
以前なら話していたような大きな虫歯の場合でも、その神経の一部をカットして、MTAを充填することで神経を取らずに生かして治療を行うことができる方法です。
神経が生きていると、免疫反応や感覚反応など失わずに済みます。
結果、歯根破折の予防にもなります。
破折歯は、抜歯になる可能性が高く、歯を守るためには、歯髄保存が最適解だと普段から話している治療法です、
ハートフル歯科でも以前から行われていて、問題ない経過を辿っていますが、操作性が良い材料が出たのでその紹介の講義を聞きました。
従来は、粉液を混ぜるタイプだったので、アシスタントによってその練り上がりに差があり操作性に難がありました。
今は、ワンペーストで鉄砲の玉の様な容器から、押し出すと使いやすい粘度で一回使い切りで材料が出てきます。
新素材で、デンタルショーで紹介されて10月に納品されて使い始めています。
上松先生には、初めて個人の名前で講演します。
スタディグループを離れてやるって事ですね。
300症例を越えるVPTの治療の結果から、歯髄保存療法に絶対の自信を持っていると話してくれました。
立派な結果だと思いました。
参考になる論文の紹介もあったので参考にしていこうと思いました。
昨日から3人で、歯髄保存、歯髄再生の歯髄治療について語り尽くしました!
2人から刺激を受けて、歯髄の大切さを実感しました!
患者さんにその思いを伝えたいと思っています。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義