サイナスリフトは、解剖学をしっかりと理解する事が最も大切です
その結果として、安全な手技が可能となります。

まずは、左側の骨の状態で説明をします。

まずは、CT上で、前後の根っこの位置、上顎洞の形をイメージします。

上顎洞底と前壁は、グレー
歯根は、黒のイメージです。
水色が、歯槽頂から10mm

バイコンは、歯槽頂から、7mmの深さが必要です。
少しだけのり代とっています。
少し下がっても埋入可能な高さが、歯槽頂から、10mmとなります。

埋入位置で、前後の窓開け幅を
後歯槽静脈の位置から、水平線は、加減します。

総合的に考えて合わせて、骨窓を開けていきます。(緑線)

右側の術後CT画像から説明します。
オレンジが、側面から見たラテラルの位置。
紫は、もっと奥まで高さを持って剥離しないといけません。

内側の剥離が足りないと血液供給が足りなくて、骨ができません。もつ少し上げたいです。

外科の基本は、直視直達です。
窓開けは、必要な大きさがあり、解剖学的に避けなければならない部分や形態があります。
そこで、見えない状態での手術は、事故の元となります。再現性が低いのでダメですね。

サイナス剥離子を入れやすい高さの上下幅は、5mmくらいです。
歯槽骨頂の厚みが5mmだと、グレー線の位置が変わります。
埋入深度ギリギリ7mmの高さででやると、やりにくく、窓が小さくなり手術がやりにくくなります。

窓開けのあと、剥離をしていきますが、水色の高さまで、水平的に鼻腔側内壁までを剥離します。

ラテラルの窓から見て、洞内の全てを見渡せるところまで、空間を広げるイメージまで、上顎洞粘膜が剥離されると完了となります。

人工骨を入れて、粘膜を縫合します。

サイナスリフトは、個人によって、骨形態が異なります。解剖学的問題点が異なるという意味です。

手技的な問題よりも、CTの読影。
スタート段階での知識の有無が、最初の関門となります。

サイナスリフトが、やりたいのであれば、上顎洞の解剖学を、十分理解することからはじまります。

全ては、患者さんの笑顔の為に・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科