1.歯列・歯根の自動認識

・CTデータから上顎・下顎の歯列を自動で認識し、各歯の位置や形態を特定します。
→歯列を自動認識出来なかったので、僕は一つひとつ部位ごとに歯列に合わせて手作業で調整していました

・AIがそれを自動化し、作業時間を大幅に短縮。人のスキルが必要なくなり診断の標準化します。

 

2.アーチトレース(Arch Tracing)歯列の自動解析

・写真にある「AI-based Arch Tracing」に示される通り、AIが歯列のラインを正確に判断しています。

・上下顎の歯列のラインを基準に、歯を正確に表示します。一歯づつのレントゲンの精度が上がることで、虫歯や歯周病の治療計画や矯正・インプラント治療に必要な情報の取り漏れがなくなります。

 

3.解析と統合

・CT、iOSカメラ(口腔内専用カメラ)、顔面立体写真(フェイススキャン)など、複数のデータをAIが統合し、微細構造や咬合状態、顔面形態との相関を自動解析。

・人間が手動で計算・測定するよりも、より精密で迅速な診断が可能になります。

・見える化することで患者さんに治療内容の理解が深まります。

 

4.臨床治療の進化

・AIは診断の正確性を支援するだけでなく、治療計画の作成に必要なデータを可視化し、臨床的判断のお手伝いもしてくれます。

・患者説明用のモデル作成や、スタッフ間での情報共有にも活用可能となり、専門知識のある歯科医師だけが理解して、独りよがりで治療が進んでいる傾向がなくなります。

AIは「データの自動認識・トレース・資料の統合解析診断・治療支援」に活用されるようになります。歯科医師の作業効率と診断精度を飛躍的に向上させる役割を持っています。

未来の歯科医院の必須機材となるでしょう。

全ては患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義
医療法人社団徹心会ハートフル歯科