ヨシダ社が、口腔内カメラ発売を期に、技工所を開設したと聞き、見学に行ってきました。

 

ヨシダ社からは、トロフィー3di PROと、COEXi500というCADCAM用の口腔内カメラが発売されている。

 

当初、セ◯ックという、デザインやミリング(削り出し機)のセット売りが、基本的な設定でしたが、健康保険でCAD/CAMを使用する機会が増えるルール改定が行われている都合上、カメラのみ使用する先生が、増えてくると思われる。

そこで、形成や、接着のみ、デザイントレーニングなど個別に対応した教育システムが、求められていく。

そして、ユーザーが増えると、ミリング(削り出し機)故障時の対応などする為にバックアップ技工所の必要性が、生まれ。

顧客ニーズからヨシダ社の技工所が、産まれたそうです。

企業が開設する技工所とえば、N社の幕◯などを想定しておりましたが、あくまでバックアップラボなので、ドデカい空間というよりも個人回りした空間で、個別のニーズに対応する。

細やかな対応を狙った、ヨシダ社のCAD/CAMサポート体制の強化をコンセプトにした作りでした。

 

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現実的な問題点:

企業の商品展示場で、ミリングすると技工所登録していないので口腔内には、セット出来ないようです。(??聞きかじった話??)音が、うるさいから展示場内では、動かしにくいそうです。=展示場のイメージダウン。

デザインソフトのレクチャーをしていると、別の方が触りたいと言われると、困っていた。

 

実際の不具合に対して、顧客目線から分離したと、お聞きしました。

すばらしいですよね。顧客優先の姿勢

 

CADCAM用の口腔内カメラとして

 

トロフィー3di PRO:

・チェアサイドでデザイン、ミリングまでやりたい先生

・ワンデーセラミック治療を診療の柱に据えたい先生向き

 

COEXi500:

・個人の歯科医院で、被せ物の製作は、外注に出す予定の先生。

・カメラだけ使ってみたい。将来、院内完結まで拡張したい先生。

・セントラルラボを既に持ち、ラボ拡張を視野に入れて、分院全てに口腔内カメラを導入したい先生

 

という事になります。

 

今までのは、「セ◯ック」一強。

フルセット1000万円を越える設備投資が、必須。ではなく、多様化する歯科医院を1歯科医院、1歯科医師という個人の単位での二ーズに合わせる形での提案が可能になります。

 

診療内容、診療体制、人材育成、資金など、歯科のデジタル化には、多くの壁があります。

その壁、「不安→安心」に変えられるようなヨシダ社は、新しい試みを始めていました。

 

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歯科業界が、アイデアとチャンスに溢れて、

「輝く未来に若手が夢や希望が持てる、CAD/CAMがもたらす医療の変化」をこれからを感じ、楽しんでいこうと思います。

 

現地からの報告です。

 

下田孝義

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科