GWに家の大掃除を行った。
庭の芝刈り、雑草抜きに始まりました。

かつて、庭の正面には、大きな木が生い茂っていました。しかし、10年が経ち、背が高くなり手が届かなくなってきたので、木は伐採することにしました。
色々な木の名前も忘れちゃいましたが、赤い実のなる南天の木だけは、覚えています。

手入れもしきれずに、熱帯雨林のようにボーボーと。
最後には、手が届かない大きさになり、壁を乗り越えて道路の方へ
残念ながら、切ることにしました。昨年の秋頃でしょうか。

切り株が残っていますが、根が縦横無尽に張り巡らされ、小さなスコップでは、全く歯が立たない状態になっていました。
狭い1坪サイズの土地に、5本の木と色々な草花が生い茂っていたからです。
切り株を除去する元気も時間もなくそのまま放置されていました。雑草が生えるだけです。それは、一応刈り取っていました。

除去不可能となった、切り株は、そのまま放置されています。業者さんにお願いしたら、レンガを壊さないと難しいと言われ、予算を聞いてびっくり、どうにもならなくなっています。

コロナショックの自粛で家から出られない状況から、この切り株除去を計画しました。
春に野菜を植えて、夏に収穫ができる野菜があることを娘の宿題から思い出され、今年は、きゅうりなどの栽培をやってみようと話すようになりました。しかし、切り株がネック。そして、硬くなってしまった土、そして張り巡らされた地下茎の網! 困難を極めました。

そんな折に、GWが始まった。
時間は、ある。いつもは、家族旅行に行くところだが、自粛ムードの中自宅で過ごすことになる。
そんなにやることはない。幸い天気は、良い日が続く。

1日目。
まずは、小さいスコップで穴掘りを始めた。全然歯が立たない。
自宅の大掃除の最中にノコギリを見つけた。味方をつけることができた。
しかし、土の硬さに弾かれる、切り株は切れても除去は、進まない。

大きなスコップを買おう!
大きなスコップ(1870円)を買って、硬い土に突っ込んだ!
バシッ、ズブズブ。
根っこを切断しながら、スコップは、土に食い込む。
初日、少しだけ土を耕す。手が痛くなる。
切り株が6個あった。気の遠くなる作業だと気づく。
業者さんがレンガを残してやりたくないと言う意味を知る。しかし。レンガまで壊したらいくらかかるだろう。
コロナショックの中でそんな予算は、ない。

2日目、スコップで少し硬い土に穴があいている。そうだ、その続きから始めよう。
汗がにじむ。
中腰で腰が軋む。
手が痛い。土色の手になっている。何年ぶりだろうか。
小さな切り株の撤去ができた。木々の抵抗は、著しい。
抜かれてたまるかと、大地に根をおろすとは、こう言うことを指しているに違いない。テコでも動かない。
そうこう言う間に、小さい切り株は、除去することができた。

3日目
大きな切り株にチャレンジを開始する。
これは、深い。根も四方八方に成長している。
スコップが根っこに弾かれる。
小さいスコップで化石の掘り起こしのように一本一本の3cm径の根っこを剥き出しにしては、ノコギリで切る。
何本も繰り返す。
曲がって走る。根っこを追っかけて、末端側の根っこを引き抜く。
本体は、動かない。
穴がだんだん大きくなる。
汗が滴る。真夏の炎天下でないのが幸いだ。
流れ落ちる、汗は、土に吸収されて見えなくなる。
長男とスコップを交換しながら、進めていく。
大きなスコップは、本体の切り株。
小さなスコップは、末端の根っこ掘り。

少し切り株が動き出す。
もう少し。もう、腰が痛くて気も遠くなる。
辞めたい。と言いたくなるところ。子供の前なので、頑張る。お父さん。
普段、力仕事もしないので、筋肉や腰に負担が。狭い、庭での作業でお腹の肉が邪魔をする。

夕方になり、娘が様子をい見にくる。そろそろ取れそう??
大きなカブみたいに、やってみたいって。
そんな、全然動かないよ。と
スコップで遊び出す。
僕は、しばし休憩。

すぐに飽きたので、代わってくれた。

グググッ! ついに動き出す。
その瞬間、長男と娘が走り出す。あとは、2人にお任せ!

左右に揺すって、抜いてくれました。

大小のスコップ、ノコギリ。
時間をかけて、ゆっくりと進める作業!

ついに、偉業を成し遂げた気がします。
そこで、息子と満洲の開拓団や屯田兵の人たちって、この作業を無限にやっていたんだろうねって。
1坪でもこんなに大変なのに、昔の人は、すごいと話をして作業を終えました。

このあとは、娘とお母さんの出番。
来週、肥料を混ぜれば、家庭菜園へ早変わり。

Stay Home ということで、普段できない庭作業をやっています。
家族の話題は、庭作業ではなく、ガーデニングだよ。とか。大いに盛り上がりました。

来週の種まき、苗植えが楽しみです。
今年の夏は、収穫もあるだろうし。
Stay Home は、家族の絆を深め、団欒を輪を広げてくれます。
コロナショックも大きな学びの場となっています。
1870円のスコップのおかげで、放置された花壇?が家庭菜園の場に替えることができました。

休みは、家族と共に・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科