10月から、朝9時から9時半の勤務時間を使った朝勉を開始した。
理事長の僕とメンバー1人の「1対1」の特訓だ!

入社2年以内の職員が対象となる。

朝の掃除の時間を利用して、30分間 ハートフル歯科が予防中心である意味。
その治療の一連の流れについて、問答をしていく。
「共有、知識、変化」がキーワードだ!

日々の診療の中において、むし歯予防、歯周病予防は、忙殺されそうになる。
予防よりも治療のほうがわかりやすく、患者さんに望まれるからだ。

しかし、歯科医療に関わる問題の多くは、むし歯菌、歯周病菌による細菌感染症である。

と言うことをメンバーに再確認してほしくて、時間をとりました。

口腔内常在菌が、歯の表面で繁殖すれば、むし歯になる。
口腔内常在菌が、刺繍ポケット内に繁殖すれば歯周病になる。

細菌の繁殖が全ての原因だ!

細菌感染だからこそ、感染しないことでむし歯や歯周病に悩まなくても良くなるのだ。
感染しないためにどうすれば良いのかを一緒に考える。
それがハートフル歯科医院の原点となる。

感染予防は、現状のお口の中の環境を分析しどう改善すれば良いのかを一緒に考える必要がある。
細菌の繁殖は、生活習慣に起因する。

無菌ラットには、むし歯はできない。

そういうことなのだ。

人間の口の中は、無菌では、ない。
だからこそ感染被害を拡大させてはいけない。生活習慣を見直す必要も出てくるだろう。

そこで、患者さんには、
「むし歯になりたいですか?」
「むし歯になりたくないですか?」と質問を投げかけたい。

むし歯になりたい人は、いない。
だから、『むし歯になりたくない。』と答えてくれます。

そのためには、今のお口の状態を把握してむし歯や歯周病になりにくい環境を作ってみませんかと。
今のお口の中の状態や菌がどのくらいいるのか知りたくありませんか?

とお話しします。

そうやって話をしていくと、多くの方は、歯周病の検査やむし歯予防のための唾液検査の重要性を分かってくださいます。
まず、現状を把握して、改善。
痛みのある人は、すぐに治療が必要です。
でも、再発を防ぐためには、そのあとのメインテナンスや生活習慣の見直しなども必要になっていきます。

そう、
患者さんは、
「30年後も自分の歯で、美味しく食事がしたいんです。」
歯科医院の目標である、「30年後も笑顔で会える」という共通の目標があるんです。

患者さんの行動変容(=意識変化)をお手伝いするプロセスを考えます。

1、『共感』
まず、むし歯になりたくない、という気持ちを共有します。

2、『知識の共有』
では、そうすれば、良いのでしょうか。
現状を把握して、問題点を抽出しましょう。その上で、改善の方法や必要性など知識をお伝えしていきます。
今回の朝勉では、唾液検査について解説しました。

3、『行動変容』(変化)
治療を継続し、直った口腔内を維持していこうとメインテナンスに通ってくれます。

「共感➡︎共有➡︎変化」
を起こせるような会話が必要なのです。

何度もいつも使う例えですが、
僕に対して、美容室でカラーを勧めたり、化粧品や洋服を勧めて買わせることは、難しい。
僕は、髪型や洋服など興味ないからだ。
女性のメンバーの多くは、興味があるだろう。だから、毎月少なからず身嗜みに費用を投じている。
必要性に共感してもらいないと、購買意欲は、発生しない。と

歯科医院に通ってくださる、患者さんは、なにがしかの不具合や検診など口元の健康や美容に興味があります。
そこで、
『むし歯になりたいですか?』という質問には、全員 No ということでしょう。
全員、興味があり、共有してもらえます。

しかし、道路を歩いている人ならどうでしょうか。
興味あっても「今は、結構です。」という話になります。
歯科医院の玄関をくぐる人は、全て共感してもらえる環境に私たちは、いるのです。

「共感➡︎共有➡︎変化」
そういうコミニケーションができるように、朝勉では、コミニケーションスキルと、知識の共有をしています。

もう少し朝勉は、続きます。
一緒に勉強できたメンバーには、今後は、患者さんとのコミニケーションに活かしてももらえると嬉しいです。

全ては、患者さんの30年後の笑顔のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科