「コロナ禍のリモートマウスピース矯正」本の構成中
初稿があがってきて、加筆中です。
ハートフル矯正歯科医院で15年間で培った、インビザラインの成果や
コロナ禍において発達した、通院しないで済む仕組み
リモート矯正について構成しています。
同業者からも注目されるであろうこの本は、
未来の矯正歯科治療の道標となる事を願っています。
CAD/CAM、コンピューター化、Aiが進むインビザライン矯正治療の中で、
どんな歯科医師にでも簡単に矯正治療が出来る時代が来るのでしょうか?
Aiが、全てに置き換わると思っている方も多いと思います。
ビックデータの機械的な学習効果はたしかに優れています。
しかし、千差万別な歯並びを全て機械的にパターン化をすることは不可能だと思います。
特に小児矯正は、子供の成長発育、歯の生え替わり、
まだ歯胚の段階で未来を予想することはできないので、臨機応変な対応が求められます。
生まれた瞬間に、IQが分かり、学歴や仕事が決まる。
20歳の時の身長や体重までもAiで判るわけありません。
そう、成人矯正は、28本の歯並びなのである程度パターン化出来ますが、
小児矯正は、無理だと思います。
創造的な働きを苦手とするコンピューターの限界だと感じています。
また、人の感情を汲み取る事が難しく。
治療は対人の中で行われていきます。
人が、患者、相手の理解度を考えて対応する医療の現場では、
まだまだAiは、治療補助機能しか有していないと考えさせられました。
リモート矯正について本を構成しながら思うことは、
インビザライン治療のなかで、パソコンの存在は、
あくまで診療補助機能であるということです。
また、インビザラインは、パソコン上で矯正治療結果をシュミレーションし、
段階に分けてマウスピースを作成し、それを装着することで治療効果を得ます。
そのシュミレーション作成のサポート、治療器具製作のサポート、治療経過観察のサポート、患者さんとのコミニケーションのサポート。
全てサポートでしかなかったのです。
結局、人が人に治療を行うことは変わりません。
道具として、パソコンをいかに使いこなすかが、インビザライン治療の本質であると確認できました。
誰がやっても同じなわけなかったんですね。
パソコンが全てやってくれそうに期待してしまいます。
しかし、インビザライン治療の本質は、やはり、人であり、
経験や知識に裏付けられた技術に依存していることを痛感させられました。
本の発行を通じて、ハートフル歯科が15年間で切り開いてきた、インビザライン治療の知見を書き込んでいます。
春には、発行を考えてやっています!
全ては、全国の患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義