歯周病が治らない?これってどういうこと?
そう思いませんか?
そう思われる、「真相と見解」を書いてみたいと思います。
まずは、歯周病の治療経過について説明すると・・・
・歯周病は、健康であった歯や骨の状態にはほぼ戻らない
・歯周病治療をすれば、「炎症=歯肉炎」はなくなり骨や歯肉などの組織の破壊はくい止める事が可能
というのが、僕の本音の臨床経験です。
ネット上で、20代のような元の骨や歯の状態に戻らない事を
「治らない」と言う先生もいます。
人工骨を使い「治った」と言う人もいます。
本物の骨に戻るわけではありません。
しかし、歯肉の炎症が無くなり骨の破壊を止めて
歯周ポケットが減少した事を指して「治る」と言う先生もいます。
このような考え方、表現の違いが歯周病の治療に関して
難解にして誤解されているんだと思います。
<まとめ>
基本的には歯周病は治らない!
(元に戻らない)
ここまでの説明の通り、一度歯周病になると基本的には元の状態に戻らない為「治らない」とも言えます。
一度歯周病になると、歯を支える顎の骨が溶けていきます。
重篤になると歯を支えきれなくなりグラグラしてきます。
やがて痛みが強くなり、急性症状が出て、突発的な痛みを時に発生させます。
悲観しないでください。
どんな方でも、定期的なクリーニングで
歯の周囲の歯周病菌のコントロール=クリーニング=メインテナンス
をする事により、炎症や歯周病の進行は止める事は可能です。
歯周病になった場合は、
面倒でもしっかりと家庭での「歯磨き、フロス、歯間ブラシ」
などのお手入れを続ける事がまずは大事です。
次に、定期的な通院でプロのクリーニング、メインテナンスを受ける事が大切です。
どちらと言わず、ホームケア、プロケアによって
口腔内細菌のコントロールをする事で
むし歯や歯周病の管理をしていくことが可能になります。
今まで、歯周病についてブログに書いた事はなかったので
これからは、歯周病についても発信します。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義