やっと分かった、「くつの原理」
兼ねてよりミナ先生から、「くつの原理」という言葉を聞いていました。
しかし、いまいち分からなかったのですが
今回くつの原理について理解が深まったので皆さんと共有したいと思います。
理想的な噛み合わせは、上顎が下顎に覆いかぶさり、上顎の方が大きいものです。
だから、上顎の大きさが小さいと下顎の大きさも小さくなるというお話です。
上顎の歯列大きさが、下顎の大きさのコントロールをしているということになります。
幼児期において、上顎の成長が先に進んでいかないと下顎の成長もしないということです。
つまり、靴が大きく遊びがないと足の大きさも大きくならない。
下顎の成長は、上顎の成長次第と言ったことです。
中国では、古来
纏足(てんそく)というものがありました。
小さな靴を履く女性が可愛いと言った文化です。
小さな靴を無理やり履かせていると大きくならなかったそうです。
くつの原理とは、靴の大きさで足の大きさが決まる。ということ。
上顎が先に成長しないと、下顎は成長しないということを示しています。
(反対咬合=受け口の場合は、別です)
つまり、上顎が大きくなるように
正常嚥下(飲み込み時に舌で、上顎を圧迫して飲み込む飲み込み方)で、
上顎を発育刺激したり、食事で前歯を使った咬断運動によって
食事による上顎前歯からの上顎骨への刺激によって、上顎骨は成長します。
授乳時から始まる正しい嚥下と幼児期の食生活によって上顎の成長していきます。
上顎が大きく育てば、下顎も順番に成長するということです。
乳幼児期に、上顎の幅が前方に十分成長し、
大きな顎骨のアーチに成長させることが出来れば、下顎も成長します。
結果、上下の歯は自然にキレイに並んでいくという原理でした。
分かりやすいですね!
乳児期に「歯育て=顎育て」が大切だということがよく分かりました。
歯育て本に、分かりやすく書けていないので残念です。
次の「リモート矯正」の中に入れる予定です。
幼児期の食生活と正常嚥下によって、歯並びは決まる。
わかりやすく説明ができるようになりました!
全ては、患者さんの笑顔の為に・・・
下田孝義