サブカルテのペーパーレス化によって、院内には複数台のiPadが導入されました。

毎日、サブカルテ入力にiPadを使用する事になり、iPadの使用方法について理解が深まった経緯があります。

現在、インプラント小冊子のアップデートを始めています。

そろそろ、最後にまとめてから5年くらい経つでしょうか?

初めて作ってから、5改訂目になります。

改善に改善を重ねてきました!(o^^o)

500冊印刷したインプラント小冊子がなくなってきたので良い機会にと

自分の臨床を振り返り、現状に則した内容に加筆改訂します。(^O^)

インプラント小冊子は、ホッチキスの中綴じなので、4の倍数で加筆をするものです。


皆さん、知らないですよね。

昨年、YouTubeでインプラント小冊子の内容を紹介しました。(YouTubeURL記載)

そこで、単元に合わせてYouTube作成し、そのQRコードを添付し見やすくしたつもりです。

しかし、そのQRコードをシールに印刷したものを僕が手貼りしたものなので、出来がイマイチでした。

そこは、まず改善します。

ですが、その甲斐あって少しだけYouTubeの再生回数が伸びています。

今回は、そのQRコードをデザインに入れ込み、

さらにここ数年で進化した骨造成のテクニックに関して、一般の方にも分かりやすく加筆を予定しています。

今までイラストを描いてもらうのに本のコピーをお渡ししていたのですが、

自分の臨床が進み、教科書のコピーとはいかなくなり

自分で描くしかないことに気づき、手書きすることにしました。

iPadにApple pencilを持ち、技工士さんに説明しながら絵を描いています。

絵を描くなんて、いつぶりでしょうか!(笑)

汚い絵と汚い字に、デザイナーさんからよく分からないと言われてしまいました。(涙)

うまく情報の伝達が出来ていませんが、まずは図解できたので、次のステップに進みます。


1ヶ月程度しか、小冊子の在庫がないとの事なので、とり急ぎ対応する予定です。

こういうのは、作るのが楽しいです!

インプラント治療の流れを図式化することを思いついたのは、

歯科技工士さんにインプラント治療の同意書について説明していた時です。

インプラント相談時に、手術の内容、ステップ毎に説明をしています。

毎回レントゲンを見ながら患者さんに同じような話をしていました。

まとめて技工士さんに話しているうちに図が出来ていたので、

それをもう一回まとめて直して、パンフレットに入れ込むことにしました。

これは、自然発生的に生まれたものです。珍しいなぁ。と思います。


また、骨造成についてのこだわりがあったことにも気づかされました。

3種類の骨造成の技術に関して

1.骨の高さがない場合
=垂直的な骨造成
2.骨の幅がない場合
=水平的な骨幅がない場合
3.上顎洞までの骨が薄い場合
=上顎洞の空洞に骨造成
(従来から書かれている、腫れない、低侵襲性のインプラント手術)

とまとめました。


また、手術中、手術後の骨造成の工夫として2種類を紹介します。

①手術中の、骨造成の工夫
・自己血液内の成長因子を応用=再生医療
厚労省に申請しなければならない公式な再生治療です。
自己血液を採取し、遠心分離でフィブリン(成長因子)を抽出し人工骨と混合して受給床に使用する方法です。
従来の人工骨と骨誘導膜だけの骨造成と比較して2割程度早く骨が出来ると言われています。

②手術後の骨造成の工夫
・超音波による骨新生の促進=理学療法
骨は、重力の影響を受けながら新陳代謝が起こっています。見えない力=重力があることで骨の代謝機能が維持される。この重力とは、言い換えると刺激なんですね。ジャンプすると振動する=刺激 運動刺激ということです。刺激がないと骨の新生は、起こりにくくなります。宇宙飛行士は、骨が脆くなっていくのは、無重力が、原因です。
そこで、超音波を骨に当てて、日常生活よりも少しだけ多めの刺激を与えると骨の新生が加速するという原理です。整形外科領域では、骨折の治癒の際に、応用されている理学療法です。

手技的な骨造成や工夫について、まとめて加筆予定となっています。

年々進化している歯科医療について、ご紹介する形になります。

小冊子に入らない新しいコンテンツは、その都度フライヤー(チラシ) にするのですが、今回は、それを組み入れてインプラント小冊子のアップデートをすることになりました。

全ては、患者さんの笑顔ために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科