ハートフル歯科の研修医のコースには、「CADCAM特別研修」がオリジナルで存在します。(厚労省にも、申請済み)

厚労省のつくる研修医制度の中には、高頻度治療や訪問歯科、高齢者対策として口腔機能のリハビリなどが含まれています。

そこで、ハートフル歯科医院では、高頻度治療を中心に協力型の研修施設で全身管理や訪問歯科、口腔機能のリハビリなどについてお願いしています。

今回は、キッズの休診日を利用してヨシダ社の協力の下、CADCAM特別研修を行いました。

歯科のデジタル化=CADCAMについて実技と知識を学びます。

インプットされていきます。

4月から約半年間の研修を終えて、一般歯科治療にも慣れてきました。

国家試験や大学での臨床研修を通じて学んできたものとは別に、未来の歯科医療像を理解すべくCADCAMの形成、接着、知識について講義を聞き、実際に模型を使って、虫歯のCADCAM治療の実習をしてもらいました。

この実習こそ形成、接着について理解しているかの“アウトプット”になります。

最後に、CADCAMについて学んだマテリアルやデジタル化のメリットなどの知識部分のアウトプットをするために“ロープレ”を行います。

お題に対して、論じてその総評をする。

お互いに知識の補完をし合う形です。

その解答を僕がさらっとして終わります。

知識の定着を図ります。

技術と知識の両面で特別研修は行われました。

第一回としては、良い形になったなぁと思っています。

来年からは、他施設の研修医さんも集い、少し規模を大きくし対面で行いたいと思っています。

zoomを使用すれば遠隔地でも講義は可能になります。

形成などの評価は、カメラで撮影した後データを送付し、パソコン画面上で評価することも可能です。

ロープレやディスカッションは、zoom上で設定した別室に数人ずつに分かれる事で可能です。

こうすれば、無理に移動して集まる必要性もなくなります。

また、設備面の問題も減り臨床研修に新しいコンテンツを含めることが可能になります。

歯科の臨床研修が大学だけでなく民間でも多様に変化する。

大学に人数分のCADCAMを用意するのは難しくても、各歯科医院にあるCADCAMを利用することで、数人単位に小分けされたCADCAM実習をすることは可能だと感じています。

日本中の歯科医師臨床研修医の方が、CADCAMについて正しく認知、教育を受けられる可能性について考える時期なのかもしれないと思うようになりました。

全ては患者さんの笑顔のために・・・

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科