「歯科のチカラ」11月8日発売決定
全国に広がった友達の輪から生まれる「歯科のチカラ」の本が発売されます!
12人の仲間の共著となります。
それぞれが今行っているこだわり。
歯科医療から、提案できる社会について書いています。
事前にそれぞれにこだわりの歯科治療の聞き取り調査をして、書く内容が被らない様に配置をしていきます。
それぞれに与えられたお題が決まったら、各人が各章へと書き連ねていきます。
章ごとに構成し、全体のバランス構成をして完成の運びとなりました。
僕の与えられたお題は、「CADCAMを中心としたデジタル歯科が、社会を変える。」というテーマです。
普段、治療に使用しているCADCAM歯科治療について掘り下げています。
平易な文章で分かりやすく書いたつもりです。
・セラミックの予後は何故良いのか?CADCAMがもたらした治療時間軸の変化
・歯科のデジタル化がもたらす安全、安心なインプラント治療
そんな事を書きました。
16Pに限定して書いているので書ききれない事も多いなぁと思いながら、もう発売日が近づいています。
≪セラミック治療についてもっと書きたいなぁと思うこと≫
1.セラミック治療は、歯肉縁下になった時に技術の差が出る。
オレンジの部分の歯肉縁下になると、カメラで撮影することが難しいです。
そこをジンパックという糸を使用して境界を明確にし、接着できる環境を整えます。ここに経験が必要なんです。
2.デザイン力
CADCAMセラミックは、コンピューターでデザインをします。
歯科技工士さんがデザインするのか?歯科医師がデザインするのか?
そこがポイントです。
学生時代に教科書で習っただけで歯科医師が付け焼き刃で良いデザインするのには限界があります。
同様に、普段コンピューターでデザインしていない歯科技工士さんも実力はどうでしょうか?
デジタル化された歯科治療は、卒後教育が大切です。
CADCAMは、操作する人の力量次第で良質なものとそうでないものが生まれます。
毎日デザインしている歯科技工士さんの存在がその歯科医院の力になることは、自明の理となります。
3.研磨も大切
一個一個魂を込めて、研磨をしてくれます。
時間をかけずに、効率良く研磨をすることが大切です。
コンピューターがサポートするといっても仕上げは人の手が必要です。
特に前歯では、コンピューターによって出来たセラミックの歯をどう仕上げるのかで、質感や細かい色使いなど大きく差が出てきます。
4.セラミックには独特の削り方と接着の仕方がある。
その全てが卒後教育です。
この辺りは、歯科医院選びの際に参考にして欲しいところですね。^_^
しかし、僕以外の著者の書く文章の内容を考えると多くの情報が得られるこの本は、是非読んでもらいたいと思っています。
三鷹市近隣の図書館には寄贈予定です。
ぜひお探し下さい。
全ては、全国の患者さんの笑顔の為に・・・
下田孝義