歯肉が腫れて、粘土の型取りができない場合!
先日、歯肉縁下の撮影に麻酔薬、圧排後を使用しカメラ撮影する方法を書きました。
ジルコニアを使う事で、歯肉縁下の対応が可能になる話です。
今日は、歯肉炎で簡単に被せ物ができなそうな時の話です。
保険内でも同様のことが起こります。
保険内では、カメラでなく型取りの時に問題が発生します。
「歯肉ズタボロ 型取りは、ムリ!」と叫びたくなるような時の話
結局、歯肉の炎症はすぐに収まりません。
歯肉の炎症を待って形を取るのか通法ですが、そうもいかない時もある。
そんな時!
麻酔をして止血。
電気メスで余剰の歯肉をカット
そうすると、歯牙と歯肉の境界線がハッキリと見えてきます。
模型にしてもこんな感じでしっかりと。
当日、歯肉の境界線に合わせて仮歯をつくり装着。これが、ポイント!
適合の良い仮歯は、歯肉の炎症を抑えます。
翌週、歯肉からは出血が止まりピッタリとした歯が2本入りました。
諦めたらゲームオーバーです。
歯肉炎がない事が理想ですが、色々な状況があります。
僕らがさじを投げたら歯がない状態になってしまいます。
諦めず、コツコツと歯牙の境界線を追い求めるのが歯科医師のお仕事です!
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義