「昔の写真を見ると、もっと歯が白かった気がする。」

50代になると、そんな風に感じる方が増えてきます。

実際、多くの方の歯は年齢とともに少しずつ黄色くなっていきます。

これは決して歯磨きをしていないからではありません。

加齢による自然な変化なのです。

歯は年齢とともに変化する

歯は外側の「エナメル質」と内側の「象牙質」の二重構造になっています。

若い頃のエナメル質は透明感があり、光をきれいに反射します。

しかし長年使い続けることで、

  • 表面に細かな傷が増える
  • 着色物質が付着する
  • エナメル質が少しずつ薄くなる

といった変化が起こります。

その結果、内側の黄色い象牙質の色が透けて見えるようになります。

コーヒーだけが原因ではない

歯の黄ばみというと、

  • コーヒー
  • 紅茶
  • ワイン
  • タバコ

を思い浮かべる方が多いでしょう。

もちろんそれらも原因の一つです。

しかし実際には、加齢による変化の方が大きな要因です。

毎日しっかり歯磨きをしている方でも、年齢とともに歯は黄色く見えるようになります。

「糖化」という老化現象

最近では「糖化」という言葉が注目されています。

糖化とは、体内のタンパク質が糖と結びつき、老化物質を作る現象です。

肌のくすみやシワの原因になるだけでなく、歯の黄ばみにも関係すると考えられています。

つまり歯の色も、年齢を重ねることで少しずつ変化していくのです。

歯は健康でも黄色くなる

ここが大切なポイントです。

歯が黄色いからといって、不健康というわけではありません。

虫歯や歯周病がなくても、年齢とともに歯の色は変化します。

だからこそ、

「歯を治療する」

ではなく、

「若い頃の白さを取り戻す」

という考え方が生まれてきました。

次回予告

「ホワイトニングをしたのに、また黄色くなってしまった。」

そんな経験をされた方も少なくありません。

次回は、

ホワイトニングだけでは後戻りする理由

についてお話しします。

下田孝義
医療法人社団徹心会ハートフル歯科