5日目 セレック本社にて セレックの過去・現在・未来を語る。

 

1985年創業
現在、4代目のCADとしてセレックを販売開始する。
新型CEREC AC 2009年 世界発売開始
セレック3に比べて、修復物の不適合の改善と更に簡単に作製可能になった。
セレック3のカメラは、赤カメラ 波長が長いので、詳細な情報が得られにくいが、セレックACの青カメラは、短い波長の青カメラでは、一回の撮影での情報が増えたので、ピントが合いやすく、読み取りの正確性が向上しました。
セレックソフト Ver3.8(AC対応の最新機種)より
Crもバイオジェネリック対応(自動歯牙作製機能)になりました。新しいアルゴリズムを開発して、数学的な計算式から歯牙の3D形態を再現します。従来は、In、Onでしか、できなかった機能です。
咬合面の再現性、予想値の出来栄えが変わりオペレーターの能力に左右されにくい物に進化したのです。
かみ合わせもなども頬側の写真だけ可能になりました。かみ合わせを取る時の手技的なミス、模型に戻す時のミスが減り、簡便に歯牙の作製が可能になったのです。デザイン、精度、再現性の向上が著しく、この研修後に購入を決め、北口院に導入を決めました。南、北両院にセレックがやってきます。是非お試しを!

将来のセレックは、ビデオ撮影から3D構築が行われ、全顎的な修復が可能になり、顎運動がPC上で再現され、かみ合わせ診断まで行っていきます。石膏模型が不要になり、皆さんの苦手な型取りが不要になる、デジタル歯科治療が可能になっていくようです。

 

デジタルデンティストリー:コンピューター上ですべての歯科治療が進行していく。そこで歯科医師が診断、治療を行っていく。模型が不要になっていくのかもしれません。

今回の旅行を通じて、感じたことは、日本が保険医療ベースだったり、世界に耳を傾けない状態、過去の知識が足かせになって、新しいものを受け入れていないのだと切に感じてきました。エビデンスベースでもう一度、何が正しくて、何が古いのかを考えさせられました。歯科医療も医療の一つ!医療は、サイエンスだという。思いを思い返して、過去に捉われない、ほんものの歯科医療に今後も取り組んでいきます。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科