2012 0205 厚生労働省指定臨床研修医指導医としてのお仕事
2月初旬 歯科医師国家試験が終わったそうです。
今日は、母校の卒業生の教育の一端を担いたいと、研修先として応募をして参りました。
研修先というのは、新卒の歯科医師を受け入れ、歯科医師のイロハを教えることを行います。
私にも新卒の時があったことを思い出します。
ハートフル歯科の医院理念「痛くない・削らない・抜かない」予防ベースの歯科治療とは、どういうものか。
「良い医療とは?」「デジタルデンティストリー」などプレゼンテーションをしました。
新卒の歯科医師に新しい歯科医療の形を指し示そうとプレゼンを作り発表してきました。
小雪の降る中、この日の為に作った院内総合パンフレットに私から後輩へのメッセージをはさみ手渡しもした。 でも、伝わらないだろうなぁ。不安。
国家試験終了後のこの時期、不安と期待に胸をふくらまし、
将来に向かって突っ走っていこうとしていた、熱い思い!
思い返しました。
何を思ったか、突然 学生時代に3年間 歯科助手のアルバイトをさせてもらっていた、歯科医院へ突然の訪問をしました。大学のすぐそば。予告せずに。
10時の診療開始前。
懐かしい診療室。
なんどか、遊びに行こうと考えていましたが、時間が取れません。急に行くのもどうかと思いました。
今日は、車で行っていたこともあり、研修医募集のプレゼンの後に、向かってしまった。
20年前と変わらない煙草を片手に「おー、しもだー!」の声。
覚えていてくれた。
昔は、「し・も・だぁ―!」よく怒られた。
模型を壊したり、物を落としたり。
焼肉に連れて行ってもらったこと。
いつも晩ごはんを食べさせてもらっていた。
感謝の思い。 何も返せない。
今日は、院内の総合パンフレットを持っている。近くまで来た、渡したかったのだ。
「あの時は、ご指導ありがとうございました。」
「先生のおかげで、歯科医療の基本、患者さんへの思いなど学ばせて頂きました。」
「先生が僕の歯科医師の基本を作ってくれました。」
言えた。
「お前が一番だ、頑張っているな!聞いているぞ。」
目頭が熱くなる言葉。
「パンフレットは、後でじっくり読んでおく。」
ほんの5分間の会話。20年ぶり
気持ちが通じた気がした。僕は、いつまでも、頭を下げていた。
先生が玄関まで
昔は、「おー!」と手を上げるだけの先生が、見送ってくれた。
なんだか、嬉しくなった。
卒業の若い先生と、恩師と会った。
時間が交差した。自分の卒業時のこと。
今日から、また 一人一人の患者さんの為にやりたいと思った。
いつまでも、忘れない初心の気持ち。
徹心会=初心を忘れず、徹していく。(医療法人の名前の由来)
確認できました。
学生時代に神経治療、抜歯、レントゲン、授業でしか聞いたことない言葉の意味、
お金も頂き、見学を通じて教えていただけた場所。
今日は、午前中休みを頂き、申し訳ありませんでした。
いつもの恩師の笑顔で元気になりました。
理事長
下田孝義