歯科医師研修会
毎週金曜日は、ドクターミーティングの日です。
僕がその週にあった、出来事からドクターにテーマを変えて色々話しています。
話は、歯科治療のテクニック、診断力養成だけでなく、歯科医師として、医療人としての精神的なものまで多岐に渡っています。
今日は、僕の友人でIPSG(歯科医療包括治療研究会)のインストラクターをしている、山本先生にセレックの咬みあわせ調整の仕方について講義をしてもらいました。
そもそも、セレックで作ったセラミックの歯と技工士さんの作った銀歯は、どう違うか。そこから書いていこうと思います。
セレックは、デジタル。
技工士さんは、手作り=アナログ
アナログは、石膏模型を作ったり、咬合器という機械に取り付けをする工程など誤差を生む工程が沢山あり、職人芸的な技をもったとしてもなかなか口腔内を再現することが難しいと言われています。
デジタルの場合は、撮影データから全てコンピューター画像を作り出すので誤差は、レンズにゆがみ程度でほとんどありません。噛み合せの再現性は、僕自身の歯科医師人生の中で見たことないほど素晴らしい出来となっています。それがセレックの一番、すごい機能だと僕は、考えています。
だからこそ、僕は、歯科治療をセレック中心に据えるようになりました。
デジタルの良さは、伝わったかとも思いますが。しかし、完全では、ありません。
真っ直ぐにカチカチ噛んだ時の咬みあわせは、再現性が高いのですが、ギリギリと横に動かしたときの運動は、再現が出来ないので、お口の中に入れてから調整をします。
そう、まだ お口の中での調整は、歯科医師の技量に任されています。
そこで、咬みあわせ調整を再考するために、僕の友人で咬みあわせに関して昔から詳しい山本先生に講義をしてもらった次第です。
横にギリギリ動かすときは、歯牙の解剖学的な形態を再現するように溝を掘りながら削合する。
赤、青の咬合紙の当て方、そのあたり具合で上顎か下顎かどちらを調整するのかなど 思慮深い内容の講義をうけました。
いつも行っている咬みあわせ調整ですが、今回 まとめて話を聞くことで 明日からの診療に活かせるアドバイスがいただけました。
わざわざお休みの金曜日に三鷹まで来てくれて、ありがとうございます。
すごく勉強になりました。
こんな 歯科医師ミーティングをいつも行うのも
「全ては、患者さんの笑顔のため!」
これからもハートフル歯科をよろしくお願いします。