コンピューターガイドのインプラントシステムについて考える
今日は難しいです。すいません。
コンピューターガイド・サージェリーとは、インプラント手術をCT画像上でシュミレーションして、実際の手術に再現する手術術式のことです。
ハートフル歯科でも4年前から始め数多くの症例を手がけています。
インプラントガイド手術用のドリルは、日本にも何種類か販売されています。
ハートフル歯科でもノーベル用、ケンテック用、カムログ用、バイコン用と四種類のガイドサージェリー・ドリルセットを購入して使っています。
色んな症例に使用してみました。
①CTとのマッチング。
②インプラントシステムとガイドドリルそのものの考え方のマッチング。
その両方を考えなければ良いとは言えない。
そう考える様になりました。
その中でも、特に②について今日は書きます。
考察するポイント
1.ガイドキーの遊び
スリーブにドリルが回転しながら通過するので、遊びが必要です。
細いドリルだと、径に対して遊びが大きくなりがたつきが生じます。
2.ガイドシステム
ガイドシステムが、スリーブinスリーブだと二重の遊びが必要になり、2倍の誤差を生じます。
スリーブは一重の方がよいです。
③使用するドリルの長さ
ドリルが長いと遊びの分が、先端で大きな誤差になっていきます。
スリーブの遊びでドリルが5度振れると、15mmのドリルで最大1mmずれるとも言われています。
④高速回転
高速回転で回すとブレがひどくなり、バタついてしまいます。
結論は、スリーブinスリーブで、細くて・長いドリルを使うと、1番誤差をを生じる。
1番初めに使う2mmツイスト15mmのドリルで、1mmの誤差を生じると、言われています。
どのシステムとは、書きにくいのでやめておきます。
直径5mmのドリルを使い、長さ5mmのインプラント用のガイドドリルを低速で使ったらどうでしょうか?
さっきの理論の逆で、
①リングに直接ドリルを使う、一重リングのシステムが最適。
②太いドリルでは、遊びによる軸ブレを起こしにくい。
③ドリルが短ければ誤差が生じにくい。
④ゆっくり回せばドリルはバタつかない。
そんなガイドシステムが予測再現性の高いことが分かってきました。
あるんです!そんな、予測再現性の高いシステムが!
ドリリング時に多少でもドリルは回転します。そうすると軸ぶれしやすいです。骨の穴が予定よりブカブカになり初期固定が出ません。
一般的なスクリュータイプのインプラントは、初期固定が必須です。だから、使い方にコツが必要だと分かりました。
しかし、初期固定がいらないインプラントがあればそれが1番です。
あるんです!それが!
僕は、気づいちゃいました。
ガイドサージェリーは、使い方で術者のスキルを伸びしてくれる方法です。
ガイドシステムなしでは、本当に安全なインプラント治療は、ない。
僕は、確信しています。
未来は、コンピューター・ガイドサージェリーに向いて行くということ。
今後は、安全、機能的、審美的なインプラント治療が、全国に広がっていくでしょう。
全ては、全国の患者さんの笑顔の為に・・・