6月14~21日までボストンの研修センターに行ってまいります。
ご迷惑をお掛けすることになりますが
今回も最先端の技術の習得をして参ります。
よろしくお願いします。

その研修期間中に、お世話になるタフツ大学のCADCAMチーフ技工士の大石先生が
偶然にも来日されており、講演を聞く機会がありました。
そこでボストンでお世話になることも含めて挨拶参加してまいりました。

大石先生は、医科歯科の技工学校を卒業後30年近く米国を拠点に生活をされています。
タフツ大学の補綴科の平山教授の下で
CADCAMインストラクターとして教育と臨床を行っているそうです。

急なお誘いにも関わらず、一緒にボストン研修に参加されるメンバーの中から、
太田先生、中井先生、米田先生が参加して下さいました。ありがとうございます。

講義の内容ですが、

大石先生は、ジルコニアについて見識が深く講義を興味深く聞くことが出来ました。
先生個人のプレゼンは正味1時間位でしたが、CADCAMの歴史や運用の仕方のヒント、
ジルコニアの審美について、壊れないジルコニアボンドのフレームについてなどお聞きしました。
僕の知っている、ジルコニアコーピングが間違えだったことや、
うちの技工士が昨年参加していた
技工士用のCADCAMコースの内容の裏打ちにつながり凄く良かったです。
日本ではジルコニアについては、勉強する機会すらありません。
大変勉強になりました。

お聞きした内容を、翌日、メモを見ながらお昼休みにメンバーに講義をしたくらいです。
日本では聞けない内容が、いっぱい詰まっていました。
やっぱり北米の歯学部は、強いなぁと納得していました。

大石先生は、EXCADというCADCAMソフトのユーザーだったので、
ハートフル歯科でも、今後はEXCADを使う予定なので楽しみになりました。
使うにあたり、偏見もあり不安が多かったのですが、その不安を払拭出来ました。

大石先生は、クラレノリタケのインストラクターとおっしゃられていましたが、
一昨年7月に上松先生とボストンに伺った際に紹介された日本人技工士さんも
クラレノリタケインストラクターでした。
やっぱりクラレノリタケは、日本よりもアメリカで新製品の開発、臨床を
積極的にやっているということなんでしょうか?

現在日本で手に入る、ジルコニアのハイトランスやマルチレイヤーよりも
審美的な物を作る事が出来ていました。
未発売のウルトラハイトランスジルコニア
(通常のジルコニアの900mpaの強度が、600mpaに下がるそうです。)
の実物を見せてもらいましたが、すごくキレイでした。

シンタリングの前のプレカラー、シンタリング後のステイニングで
細部に色を作りこんでいく部分が僕には、新しい内容でした。

CADCAMの運用に関しても、全て購入するのではなく設備投資、時間や手間を考えて、
アウトソーシングする事についておっしゃられていました。
アナログで少し手間をかけるだけで付加価値を高めるなど臨床のヒントをお聞きしました。

タフツ大学の見学の際には、その辺りを頭に置きながら行ってきたいとおもっております。

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科