2015年4月より名古屋まで通っていた、インプラント専門医への登竜門となるセミナーを受講し終了しました。
 
                             

100時間コースは、何年も前に同級生や後輩が受講しておりました。
なかなか毎月受講することを考えると足が向かないというのが現状でした。
なくても臨床的には、何も困らない。
学会の中でどこかの研究会に属さないと、なんの発言もできないような雰囲気の中、いつも天邪鬼の僕は、そっぽを向いていました。

今回参加のきっかけとなったのは、インプラントに非常に詳しく、年齢的にも僕より5歳くらい上、どこにも属さずバランスのとれた診療スタイルをとっている憧れの歯科医師の先生が専門医を取ったと言われたからです。
いつの間にか、100時間コースを受講して、学会でも症例発表などを重ねておりました。
そこで僕も、専門医を目指して100時間コースを受講しようかと考えていた矢先、
日本臨床歯科CADCAM学会でお世話になっている先生よりご紹介されたのです。
毎回、名古屋までの2時間は、長く、普段乗らない新幹線日帰り出張は、しんどかったのですが、多くの学びとインプラント専門の先生方との大きなつながりを得ることができました。
普段、インプラントをする上での基礎的な部分の確認となりました。

一番、良かったのは解剖学を復習できたことです。
解剖学は、大学で学んで以来となります。
当時は、漠然と骨や筋、神経の名前や走行を半ば強制的に覚えさせられた記憶があります。
「まったく、大学2年生に教えても本当の意味は見い出せないよなぁ!」と思い出を振り返りながら講義を聞いておりました。

臨床を踏まえて、解剖学を聞くと、それは非常に面白く、興味深い内容となっています。
インプラント手術をする際に、どこを基準に切開を入れるのか、そこは、どうして危険でどのくらいの確率で問題が起こるのか、やむなく出血の問題が起こったらどうすれば良いのか、次と次と広がっていく講義の内容は、明日の臨床へのアドバイスにあふれていました。
漠然と理解していたものがすごくはっきりした気がします。

インプラント100時間コースのセンター長を務める田川先生を始めとする講師の先生方には、大変お世話になりました。
今後は、インプラント指導医を目指してインプラント学会などにも積極的に参加したいと思います。

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科