三鷹市のハートフル歯科、武蔵野市のハートフルデンタルクリニック、三鷹ハートフル小児歯科医院、三鷹ハートフル矯正歯科医院の理事長下田孝義です。

ハートフル歯科も開業して、10年を越えました。
インプラント治療をする際に、「静脈内鎮静法」という眠りながら手術する方法が、だんだん一般的になってきて、希望される患者さんが増えてきています。

静脈内鎮静法は、最近は、胃カメラや大腸カメラなど内視鏡検査の際にも段々利用される病院が増えて、その方法が認知されてきたことが理由としてあげられます。

静脈内鎮静法をインプラントオペで使用するメリット:
1、眠りながら手術が進むので、腕に点滴をつける時以外の口腔内への麻酔、手術中のドリルの音や振動など恐怖感などストレスがありません。
眠っている間に手術が終わるのですぐに治療が終わった感じがします。
2、血圧や心臓などへの心理的なストレスから大きな負担となることがあります。
その際のストレス性の事故などを防ぐことができます。
高齢の方には、特に血圧の上昇しやすく、血圧上昇によって手術部位に血に満たされ見えにくく、手術がやりづらくなります。
そこで血圧のコントロールが必要となります。

しかし、残念ながら、歯科大学の教育に、「歯科麻酔」という講義は、ありますが実際の患者さんに点滴をしながら全身管理をする実習は、ありません。
また、麻酔科の研修もありません。
僕には、そのスキルがありません。

そこでインプラント治療をする際に、全身のコントロールをする為に、麻酔科専門医の先生を依頼して、出張をお願いすることにしております。
その為に、麻酔科の先生の日当、高額な各種麻酔薬の費用がかかるので、その分を患者さんに負担して頂いております。

今回、ハートフル矯正歯科医院内にある、インプラントオペ室に新たにシリンジポンプという最新機材が導入されました。
大学病院の医科の全身麻酔では、必ず使用する機械です。

 

シリンジポンプ

 

静脈内鎮静法は、主にミタゾラムとプロポフォールという薬で寝むってもらう術式です。
その効果は、
ミタゾタムは、効果がすぐに現れ、長く効く効能があります。
プロポフォールは、麻酔作用が強く、薬の体内分解が早く起き際スッキリとすると言われています。人によって効き具合が異なる。ことが特長です。
5−10分で覚めるので、5分間隔で確認しながら薬を投与することが必要な薬です。

この2種類の効果をバランス良くコントロールしながら寝むってもらうのが静脈内鎮静法です。
そこで、静脈内鎮静法をすると、眠ている間に手術が終わります。痛みや音などのストレスのない手術が可能となります。

プロポフォールは、短時間で覚めるのが特長です。
そこで大学病院の手術室では、タイマーがシリンジポンプで持続的に定量麻酔科医の指示通りに投与してくれるこのシリンジポンプを使用します。
手術終盤、このプロポフォールを使用することで、キレの良い麻酔となります。
つまり、「しっかり眠り、寝起きすっきり」という静脈内鎮静法になるのです。

今後、ハートフル歯科で静脈内鎮静法を行われる方には、従来よりも、しっかり眠り、痛みなく、いつの間に手術が終わり、寝起きもよりすっきりとした静脈内鎮静へと進化します。

全ては、患者さんの笑顔の為に・・・

 

下田孝義

医療法人社団徹心会ハートフル歯科