訪問歯科部門立ち上げに向けて、最終段階になってきました。これは、鼻腔内視鏡の実習です。
現在、認知症、脳梗塞などで片麻痺の方など多くの方が、きざみ食、胃瘻など食事の質が低下した状態で生活されています。
人間としての尊厳を考えると、最後まで食事を自分の口から取りたいというのが人の心だと思っています。
しかし、介護の現場では、きちんと診断がされずにきざみ食や胃瘻にされしまうことがあるそうです。
それは、実際には、きちんと飲み込みを行えず、誤嚥性肺炎での死亡者が増加している日本の事情もあるようです。
どうすれば誤嚥性肺炎を防止して、食事の質を向上できるのか。低栄養状態から回復させることができるのかを調べる為に必要な検査がこの経鼻内視鏡検査です。

「食と健康」をテーマに今後は、健常者のみならず要支援者、介護者にも美味しく食事ができるような食支援を考えております。
11年間、三鷹・武蔵野で地域医療に取り組み、多くの方とお話しする機会がありました。
11年経つとご自身で通院できない方も増えてきているそうです。

その方たちとも、しっかり向き合いたいと思い、新たに勉強を始めています。

 

往診について

 

往診について2 

 

お鼻の中から、内視鏡を挿入して咽頭部を確認します。
パソコンの画面で見えている部分が、気道です。
食事は、お口でモグモグされて、食塊形成され、気管を咽頭蓋で封鎖して食道に通って行きます。
パソコン画面の真ん中は、空気と声の通り道です。
食道は、パソコン画面の上方の暗い部分になりますが、普段は、潰れていて見えにくいです。ほとんど内視鏡でも見えません。

 

往診について3 

 

大学時代は、摂食・嚥下障害などの名前を障害者の問題という意味で教育を受けたことがあります。
ほとんど必要ないという雰囲気で、国家試験にも出ない状態でした。
残念ながらDVDを見ながら、嚥下の仕方や正常、異常の違いなどしっかり勉強しています。

内視鏡の使い方や画像診断、食事指導の内容など非常に詳しく書いてあり、DVDの内容を確認しました。

下田孝義

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科