SICAT社 社長セミナー
ドイツから最新のデジタル歯科技術を提供してくれている、SICAT社の社長が日本訪問していたのでデンツプライシロナ社から、クローズ・セミナーによんで頂きました。
全国から7施設の方が参加され、今後の歯科におけるデジタル化に関する意見交換会が、行われました。現状で困っている部分やこうなったら良いのになど、前向きな発言が多く出ておりました。
CT、CADCAMを使用し、従来のアナログと異なり、治療法や経過を定量的に評価していきたいという姿勢が素晴らしいと思いました。
未来の歯科医療の世界を感じ取ることが出来ました。
この分野では、1日の長があると思い帰宅しました。
これは、SICAT ファンクションです。
顎の運動を解析するソフトです。人の顎は、微妙にズレながら動いています。直線的や蝶番運動では、ありません。
なぜなら、食物をすり潰す運動を行うからです。
開閉口、左右、前後 複雑に動いています。
もちろん、顎関節に障害があれば、片側だけ動きが悪い人もいます。
それを解析するソフトです。
この画面では、顎の運動の角度計測をしています。
将来は、その角度計測を活かしたり、運動そのものを加味した被せ物が、出来るのですが、講義の中では、試作品のソフトウェアが、公開されていました。その瞬間 「ウォー」と喉の奥で、声が出ました。もうすぐ、実用化ですね!
居眠り運転による、電車やトラック事故で話題になった、無呼吸症候群への治療法も世界で、900症例出されているとお聞きしました。
最新の無呼吸症候群の治療装置を日本では、11症例がエントリーされていました。
そのうちの3症例は、ハートフル歯科です。
無呼吸症候群の検査値AHIも下がり順調な経過を観察しております。
歯科の明るい未来のために、デジタル化は、必然。
僕ら臨床家は、企業の開発されたハード、ソフトを使いこなす事しか出来ませんが、こういう機会に、「こうなったらいいなぁ。」やと未来を語りあう大人の集団も良いものでは、ないでしょうか?
この意見交換会の内容が、フィードバックされて、未来の歯科技術の開発につながっていきます。
子供の頃、鉄腕アトムやドラえもんに憧れたように!
世界の患者さんの笑顔の為に・・・
下田孝義