昨年、「ものつくり補助金」に採択されて、技工所に3Dプリンターがやってきました。書類提出も終わりほっとしています。
臨床でも、使い始めています。

模型作り、仮歯などが今の使用用途です。
これからは、義歯などにも応用されていきます。

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これは、模型に仮歯がついています。従来のように粘土で型取りして、石膏模型を作るなどそんな、手間は、必要なくなりました。

カメラで撮影すれば、翌週には
仮歯が出来ます。
Wax up という、熟練の技が要求される場面でも、

1.CAD/CAMを使用して口腔内データ構築して、
2.3Dプリンターにて、模型を再現、
3.Aiで理想的な歯牙デザインを行えば、
4.仮歯が3Dプリンターにて出力されます。
5.研磨

1〜4の工程を簡単に早く行えるようになります。
コンピューター世代の学習曲線を考えると新人歯科技工士ても、凄く早く使いこなせるようになります。

3Dプリンターを活用する事で、今 減少している歯科技工士さんに「働き方改革」のモデルを提供していきたいと思います。
低賃金、長時間労働を柱とした歯科技工業界に新しい風を送り込みたいと思っています。
現在の歯科技工学校は、廃校、定員割れしているところが大半です。しかし、歯科業界の為には、絶対に必要な職業だと言えるのです。
クリーンなデジタル技工室、女性も働ける労働環境作りを目指しています。

今週は、東京都のものつくり補助金の2次審査を受けてきます。そこでは、CADCAMの有用性、東京都経済への影響、働き方改革、女性の働きやすい職場環境整備など話題にしたいと思います。
今回の補助金では、チタンの削り出しをする機械(ミリングマシン)が欲しいと思っています。

また、今年の秋には、第8回の国際歯科学会での講演も決まっています。国際歯科学会は、2年に一度の大きなイベントです。依頼されて講演する名誉ある講演のお話をいただいております。
そこでも、「日本におけるCAD/CAM活用術」と称してCAD/CAMの有用性や働き方改革なども話題にしていきたいと思います。

CAD/CAMは、最新の医療を提供する機械というだけでなく、これから進んでいくであろう「少子高齢化対策」、今必要とされる「働き方改革」などにつながる道だと思っています。

ものつくり補助金を利用して、最新の医療を提供するだけでなく、働き方改革にも通じる仕事の仕方にも言及していきたいと思います。

利便性を追求する、コンビニエントな歯科医院を卒業して、患者さんと歯科業界の双方に取っての「明るい未来」を提案出来る歯科医院を目指しています。

下田孝義

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科