先日、歯科技工士学校から依頼されて、歯科技工学生さんの職業体験をしてもらいました。学生さんには、まだ ほとんど未知の世界となる、デジタル技工の世界を、見て、触り、感じてもらいました。
下記の模型は、3Dプリンターを使用して、作られた分割模型です。
咬合器に付着した状態に近くなっています。実際の臨床ケースの3Dプリンター模型です。石膏を使用しないで、口腔内スキャナーだけで作られた模型を触ってもらいます。

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新たな歯科技工士像」を示すべく、チェアサイドCADCAMとラボサイドCADCAM、そして石膏模型が必要なくなるという歯科技工の「次の世界」を体験してもらいたいと思っています。
実際の口腔内を触ることは、出来ませんが3Dプリンターの模型を利用して、口腔内スキャンのやり方、ラボスキャンのやり方から体験は、始まります。
そのデータをそれぞれデザインソフトに入れて実際にデザインしてもらい、セラミックブロックを削り、研磨後、模型試適までを体験してもらうのです。最後には、全てお土産としてお持ち帰りしてもらいます。記念品となることでしょう。
学校に戻ったあと、お友達とみんなで共有してほしいと思っています。

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この写真は、普段は、口腔内でドクターがやるカメラでの撮影作業を、してもらっています。
口腔内で撮影するメリットを感じて欲しくて体験してもらっています。咬合の再現性の高さを知って欲しいと思っています。

また、型取りの違和感や変形などの従来の歯科治療の問題点を改善し、未来の歯科治療の一部となっていくことを知ってもらえたと思います。

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こちらは、ラボサイドCADCAMでの、セラミックの歯の作製をしています。
こちらは、学校で学んでいる従来のワックスを使用した作製とは、異なりマウスを使って作っていきます。歯科医院から届いた模型をラボ用カメラで撮影して、デザイン工程に入ります。
口腔内で撮影したものと、模型を撮影したものと、パソコンでは、異なる世界があり、使用方法なども異なります。
その使い分け、双方のメリット、デメリットまで触りながら理解を深めてもらいました。

技工学校では、ワックスアップ、ロストワックス法による金属治療や入れ歯の作り方を学んでいます。国家試験の勉強には、出てこない 今のデジタル歯科技工の世界を見て、感じてもらいました。

「見る、触る、感じる」歯科技工の未来を感じてもらえたと思います。

歯科技工業界は、デジタル化が遅れています。このCADCAMを使い、効率的な仕事の仕方に変わることによって労働環境や給与体系などよい影響があるはずです。

過去には、年間3000人が国家試験に合格していたのに今では、1000人を切ってきています。まさに「絶滅危惧種」と言われかねない、未曾有の人不足になる事が予想されます。
増え過ぎた歯科医院、激減する歯科技工士。このアンバランスを解消するためにも、若い技工学校の学生さんには、明るい未来を求めているはずです。

この体験を通じて、彼の担任の先生や同級生などにデジタル化された技工の世界から、
「技工士の未来像」
を感じ伝えてもらえたらと思います。

職業体験も通常業務の間で行なっております。
残念ながら、多くの学生さんを受け入れることは、出来ません。
しかし、こういったブログを通じて情報発信をしていきたいと思います。

全ては、全国の患者さんの未来の為に・・・

下田孝義

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科