無呼吸症候群の話を聞いてきたので、報告します。(日本臨床歯科CADCAM学会)
12月1.2日 に以前 理事もしていた、日本臨床歯科CADCAM学会に参加してきました。
そこで無呼吸症候群について勉強してきました。
元々、シンポジストに呼ばれていたのですが、娘の内部進学の親子面談があったので、時間が合わなくなり、不参加をお願いしてしまいました。
その節は、申し訳ありませんでした。
そのシンポジウムに少し遅れて参加したので、内容について報告します。
そこでは、3Dプリンターと仮想咬合器の話がいっぱい出てきていましたが、僕的に興味があったのは、無呼吸症候群の話でした。
エムズ歯科の荒井先生の講演でした。
無呼吸症症候群は、中年の肥満気味に方に起こりやすい病気で、入眠中に1分間以上の無呼吸状態が、中等度20回以上、重度40回以上ある人をさします。
無呼吸なので、入眠中に呼吸困難な状態になるので、息苦しく、睡眠が浅くなり、昼間眠くなるなど問題視されています。
また、低酸素状態が続くことから、脳や心臓各臓器への負担が増えることで他の疾患を呼ぶようになってしまう可能性があります。
そこで荒井先生の示すデータには、治療を行っていない場合は、8年後の生命予後が、10%も下がるとおっしゃってました。
10%って大きいですよね。
そこでどんなリスクが高まるのかを話していました。
高血圧 ×2
不整脈 ×4
慢性心不全 ×2
心房細胞 ×2−3
糖尿病 ×2−3
脳卒中 ×4
交通事故 ×2.4
と軒並み、合併症の確率が高まります。
そこで、治療法ですが、基本的に内科ベースで診療が行われる重度の場合は、CPAPと言われる、ダイビングのレギュレーターを咥えて、ポンプで強制的に空気を押し込み無呼吸を防止するか、中程度であれば、顎の位置を前方にするマウスピースで気道を広げててくれます。その装置を使用します。
無呼吸症候群の治療用マウスピースは、保険内のものと、保険外のものが取り扱いあります。
保険外の物の方が、顎の動きに自由度があり、歯ぎしりも可能なので不快感が少なくなります。
僕も使用していますが、眠りが深くなり快適です。
下記のサイトに、その資料記載があります。
http://www.e82.jp/apnea/
無呼吸症候群は、意外と目に見えなのですが、怖い病気です。
中高年男性の方には、意外と気づかれていない病気です。
ご家族の方には、深夜 いびきが急に止まったり、寝息がない時間帯があるようでしたら、無呼吸症候群の可能性があります。
一度、睡眠外来に問い合わせをすることをお勧めします。
ハートフル歯科でも、無呼吸症候群の検査機械の貸し出しも行っております。
お声がけください。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義