こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。


ハートフル歯科ではセラミックのワンデイトリートメントを行っていますが、その症例を写真と共にお伝えしたいと思います。

今回の治療は、左下の前から数えて四番目の歯の治療になります。
口を開けたらすぐ見える場所ですね。

マテリアル　VITA社　MARKⅡ
色 　　　　 2M2C


左の写真が虫歯を除去し、歯の形を整えた状態。
右の写真がセラミックを装着した状態の写真となります。
非常に綺麗に装着されていることがわかります。

それでは、実際にどのような治療を行なったのか、みていきましょう。

患者さんは、食事の際に歯が染みるとのことで来院されました。
レントゲン写真を撮影すると、黒い像を確認できます。

早期発見ができたため、まだ歯の神経とは距離があります。
虫歯になっている歯質も少なかったため、すぐに除去しきることができました。

詰め物を入れる際には、歯の形を整える必要があります。
わかりやすいように、青い線で描いてみました。
今回の場合、虫歯だったところのみ削れば良いという状態でした。


銀歯の詰め物の場合はどのような形になるのかみてみましょう。
黒い線で描いてみました。

このように、セラミックの場合よりも、大きく歯を削る必要があります。
虫歯は歯の一方にしかなかったのに、反対側まで削らなければいけません。

健康な歯質を大きく削っている状態です。
銀歯は歯と接着しないので、外れにくくするために仕方がないのです。

セラミックは歯質と化学的に接着しますので、その必要がありません。

歯を大きく削った場合、2次虫歯のリスクが上がります。
また、2次虫歯ができてしまった時の被害はより大きくなります。

そういうことも、銀歯よりセラミックの方がお勧めする理由です。

取り付け後は色もしっかりと合い、かみ合わせ調整も必要ない状態でした。
デジタルで歯型を取り、デザイン、削り出しをするシステムと、ハートフル歯科の歯科技工士さんの技術です。