こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。

ハートフル歯科では、歯髄の再生医療を行うことを目標に、院内セミナーが行われました。
4月の終わりに行いましたので、研修医の先生も外部の研修先に行く前で、参加することができました。
20名以上のスタッフが参加し、歯髄再生のメリット、手順などを学びました。


再生医療には第一種から第三種までの分類があります。
歯髄再生は、「すでにヒトに実施されたことがあり、中等度のリスクを見込まれるもの(患者自身の体性幹細胞などを利用するもの)」として定義される、第二種に当たります。
これを行うためには、厚生労働省に認められた機関である必要があります。
そのことを聞くと、本当に限られた施設でしかできない最先端の医療なのだと感じます。

大まかな歯髄再生の流れは、親知らずや便宜抜歯した歯から健康な歯髄を培養して、失活してしまった根管に移植するというものです。
歯髄細胞の移植先の歯は、根管充填がされている歯でも可能です(再根管治療を行い、無菌状態にする必要がある)。

私たち歯科医師の技量としては、歯髄再生が適応かどうかの診断、無菌的な根管治療を行う必要があります。

歯髄が再生するという話は半信半疑でセミナーを聞いていました。
しかし、実際に症例で再生しているものを見ると、歯科医療の進歩に驚かされます。

歯科の治療とは、補修、修復治療が基本です。
天然の歯に対して、一度切削介入を行うと、元の状態には戻りません。

最初は小さなCR処置でも、2次虫歯ができたらインレー、アンレーと修復形態が大きくなります。
さらに数年後には歯髄に達する虫歯となります。
歯髄感染を起こせば根管治療が必要となり、その歯の寿命は短くなります。

そんな歯科治療に再生医療が登場すれば、そのサイクルは止めることができるかもしれません。
今まで行ってきた歯科治療とは別の角度から、患者さんの歯を救えるようになると期待しています。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科