ハートフル歯科に最新機種がやってきました。
RAY社のfacescanです。
”デンタルアバター”を作り出す機械です。
院内の廊下に鎮座していますが、一体どういったものなのでしょうか。

 

これは患者さんの顔をデジタルスキャンするものです。
ただの2次元の写真を撮るものではなく、いくつもの特殊なカメラを用いてわずか0.5秒で3次元的な顔貌を読み取るものです。

撮影した顔貌のデータに、患者さんの口腔内デジタルデータ、顎骨のCTデータをすべて組み合わせると、デンタルアバターが完成します。

 

写真のように、真正面からだけではなく、横からも見ることができます。

作り上げられた患者さんの画面内でのアバターでは、様々ことができます。
歯並びを変えたり、歯の色を変えたり…
歯科業界の人でなければ、歯そのものの色や形は気にならないと思います。
気になるのは、顔全体のひとつのパーツとしての歯です。

治療計画を立てる段階では治療完了後をイメージしにくいです。
フェイススキャンを使うと、それが容易にできます。

自分の顔全体に対して、歯科治療によって歯が変わると、どう印象が変わるのかをデジタル上で再現することができます。
これがフェイススキャンの力が発揮されるところです。

歯が与える印象を、顔の中心ライン、目の幅などの位置関係からイメージすることができます。
これを使うことで歯科医師、歯科技工士、そして何よりも患者さんが一つのアバター上で歯科治療のゴールを考えることができるようになります。

実際の症例としては、
インプラント症例でのインプラントの埋入位置
セラミック治療による見た目の予想
入れ歯を作る際の歯並び
などに使えます。

メーカーさんによると、日本にまだ100台も導入されてないものらしいです。
これから、様々な応用がされていくと思います。
新しい機械ですので、可能性は大きいとはずです。
フェイススキャンを使うことで、患者さんがより満足感を得られる治療ができるようになればと思います!

医療法人社団徹心会ハートフル歯科