こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。

本日もセラミックのワンデイトリートメントを行いました。

今回の治療は、右上の前から数えて6番目の歯の治療になります。
大臼歯と呼ばれる歯で、噛み合わせにとって非常に大事な歯となります。

マテリアル　VITA社　MARKⅡ
色 　　　　 A3


左の写真が治療前です。
メインテナンス時に虫歯を確認したので、治療となりました。

右の写真がセラミックをセットした時のものです。
綺麗に装着されました。

では、治療の様子を見ていきましょう。

治療前、金属の表面は劣化していて、かなり古いものということがわかります。
よく見ると金属と歯質の境には段差があり、細菌の侵入が起こりやすそうな状態です。

レントゲン写真では金属の下の部分に黒い影を認めました。

まずは、金属除去からです。
麻酔をした後、患者さんの歯を傷つけないように慎重に金属を削り取ります。
その後、虫歯を除去しました。

今回は、過去に治療をした歯に、再度虫歯ができる「2次虫歯」でしたので、神経に近いところまで歯質を削ることになりました。
その深いところはプラスチックの材料で1層コーティングする必要があります。

セラミック取り付け前後で比較しましょう。

左が取り付け前の状態です。
また再度この歯に虫歯ができるとしたら、その時は神経治療にまでなるのではないでしょうか。
金属ではなくセラミックを装着することで、そのリスクを下げることができました。
また、金属よりも天然の歯に近い“すり減り”を見せてくれるセラミックは、下の歯にとっても負担の少ない噛み合を実現できます。

右の取り付け後の写真では、歯質とセラミックの境目には段差がなく、綺麗に装着されています。
しっかり天然の歯と同じような溝も付与されています。

手前の金属の被せ物も同じように劣化していますので、新しいものに変えて行けたら良いですね。

今後も、白くて綺麗で長持ちするセラミック治療を行なっていきたいと思います。