歯科医師ミーティング
セレックを使用し始めて、丸4年が経過しました。
11月1日が確かセレック3の納品日でした。現在は、セレックAC・オムニカムになりました。
3世代進化しました。早いものです。
4年前は、「欧米に追いつけ、最新コンピューター歯科医療!」なんて思っていました。
「歯科は、一つ!」と世界へ、飛び出して多くの先生方に教えを頂き今に至りました。
機械、ソフトの進化は、当然。僕自身もかなり進歩した気がします。
一般的な歯科治療とセレック歯科治療は、全く異なります。
そこで、歯科医師ミーティングで話題にした、
セレッククラウンの削り方について書いてみようと思います。
治療技術の向上、技量の平均化をするために、
毎週金曜日にお昼ご飯を食べながら話をしています。
こちらの写真・・・・・
① ②
こちらは同一の患者さんのものです。
左図①がOK
右図②がNGなのですが
違いは、お分かりになりますか?
②の写真では、歯牙の右端が少し飛び出ているのが分かります。
しかし、実際の口の中では、唾液が歯牙の端を曇らせ、
前の歯牙の影になって非常に見えにくい場所のために削り間違える部分です。
だから、こういったミスをしやすい。
しかし、左図のように矢印の先にある、黒い圧排糸を挿入することで、
歯牙と歯肉との境界が明瞭になり適合の良いセラミックが作れるだけなく、
削り方のミスを見つける効果があります。
歯科医師全員で正しい治療をするために、「改善・改善」を常に繰り返しております。
今の画像は、歯科技工士さんが見ている、600倍の歯牙の形態です。
今では、カラー表示され、削り方、境界を正確に捉えることが可能です。
実際に口腔内では、どうでしょうか。
口の前からしか見えない環境、暗い口腔内、前後歯牙の死角になる部分。
うまく削るのは、非常に難しい。
そこで、歯科医師自らも歯科技工士さんの拡大画像に負けないように、
拡大鏡やマイクロスコープを使用し拡大画像を見ながら歯科治療を行っています。
日々、僕らは、実際の症例を通じて治療のレベルアップをしていきます。
患者さんが全てを教えてくれます。実際の診療のスライドを通じて、
良い体験を共有するように、全員で技術、診断力のUPに取り組んでいます。
全員が同じように治療ができるように毎週、欠かさず行っております。
これも「全ては、患者さんの為に・・・」
下田孝義