イタリアで学んだ、最新の骨造成テクニック
―下顎前歯部の薄い骨への挑戦―
今回も、
これまで、下顎前歯部のように骨幅が極端に薄いケースでは、
しかし今回、
このようなケース、
「えっ、このうっすい骨にどうやってインプラントを入れるの!?
ところが今回の術式では、一次手術で骨に“コの字型”
驚くことに、先ほどのような非常に薄い骨に、
「これはすごい…!」
眠気も吹き飛ぶほど、強烈なインパクトでした。
しかし…
その重要な術式を説明するスライドが無い…?
あるいは話されていたのに、私が聞き取れていなかったのか…
思わず「おーい、どうやったんだぁ…!」と、
あまりに気になって、すぐに平山先生に確認。
すると、「これは昔からある方法で、〇〇だよ」と、
さっそく帰国後に、私自身で一次手術を行いました。
骨に“コの字”の切れ目を入れ、次の手術で前方に骨を割り出し、
イメージとしては:
- 一次手術:ダンボールにカッターで切れ目を入れる
- 二次手術:その切れ目を折り曲げて広げる
そんな感覚です。
手術後、平山先生にご報告したところ、
「これは、ボストンでもシャディ先生か、
…と、お褒めの言葉。
「そんなに大変な術式なら、先に言ってよ〜」と思いつつも(笑)
話を聞いた瞬間に「自分ならできる」と感じて、
なぜ、私は「できる」と思ったのか。
理由を振り返ると、以下の4つに集約されるように思います。
- 正しい解剖学の知識
- 危険な部位を回避できる臨床的な技術力
- 類似手術の十分な経験
- 過去の実績から生まれる“確信”
8月に、いよいよ二次手術を行う予定です。
すべては、患者さんの笑顔のために。
下田 孝義